<気温で変わるセミの声>
8月に入って『あっつ…』と何度口にしたことか…
とっても暑い1か月でしたが皆様体調お変わりないでしょうか。
私は人生で記憶にある限り、2回目の夏バテになっています。
軽い熱中症のような症状が起きてから3週間たっても本調子に戻っていません。
皆様もまだ残暑が続くことかと思いますので
くれぐれも気を付けてお過ごしください。
さて、私が軽い熱中症になってしまったのには睡眠不足が影響しております。
実は、我が家の前には春にとても美しい花を見せてくれる立派な桜の木が沢山あり
春にはお部屋から美しい桜でお花見が出来る恵まれた場所なのですが、
そこで夏の風物詩、セミさんが元気に人生を謳歌していらっしゃいまして。
セミの声なんて、と思われたあなた。
恵まれていらっしゃる。。。
数えきれない数の鳴き声が、デシベルにしたら確実に100dBは軽く超えているので
だいたい、電車の高架下とか飛行場のエンジン音が聞こえる場所の音に近い音が
毎朝4時からスタートして夜中の1時過ぎまでは続きます。
まあまあハードだと思っていただければ幸いです。。。
(ちなみに窓はしめて、カーテンもあって、です。)
自然があるのも、セミさんたちが鳴ける木と土があるのも素晴らしいのですが、
試行錯誤して(耳栓を試したり:後述します。)
部屋に入ってくる音を減らすために遮音カーテンに架け替えて
ようやく睡眠時間が確保できるようになりました。
そこで気づいたのが気温とセミの鳴き声の関係性でした。
ちょうどウェザーニュースにこんな記事が載っていたのでご紹介。
西日本ではクマゼミが主で、ミンミンさんのあの声を涼しく感じられる、とか
最後にムキになっているように聞こえるツクツクボウシについての記載がなかったり
唯一風情を感じてうるささを感じない(個人的主観です。)
ヒグラシが出てこなかったり意外なことが多い内容の記事です。笑
文中に風情として楽しむにはとことん音を観察してみては、という提案があります。
確かに、「あ、今日は鳴き声が少ないな」と思う日はものすごく暑くて
すこし涼しくなった時間に再度鳴き声が聞こえ始めたりしますよね。
セミと気温の変化の相関性ってすごくしっかり調べている方もいらっしゃって
環境問題にも繋がる重要な指標なんだな、というのを初めて知りました。
そんな研究がいくつもあったのですがこちらがとても解りやすかったです。
資料を色々拝見する限り、暑すぎるとセミさんたちも鳴く元気無くすんですね。
そしてミンミンさんは比較的熱さに強いので
ミンミンさんだけが激しく鳴いているときは
熱中症注意の印でもある、と記載されているかたもいらっしゃいました。
セミの声を確認できるようにしておく、
というのももしかしたら大事な指標になるかもしれません。
<セミの鳴き声の周波数>
先日はJINOにいらっしゃっているお客様で、
セミの声が最近聞こえないな~と思っていたら
補聴器をつけるとちゃんと聞こえるようになったよ、
とおっしゃっている方がいらっしゃいました。
所説あり、私もしっかり計測してないので
少しデータとしては荒くなってしまうのですが
だいたいのセミが2000Hz~10000Hzあたりの高さの音で鳴いているようです。
(ほかにも小学生が三角関数を使って!自由研究したデータなどもありました💦)
人間の可聴域(音が聞こえる高さの範囲)は
20Hz~20000Hzと言われていて、20歳以降高い音はどんどん聞こえ辛くなります。
※聞こえる音の高さについてはこちらからどうぞ。
加齢性の難聴の方の多くが、高い周波数帯が聞こえ辛くなられるので
その方にとって聞こえ辛い部分が、補聴器で補正されて
聞こえなくなっていたセミの声を聞いて夏の風情を楽しめてよかった、
というお声は嬉しかったです✨
とはいえ私は寝れなかったので(笑)、
そのセミの声を認識し辛くするためにした挑戦についてお伝えします。
<防音用の耳栓を試してみた>
セミの鳴き声で眠れず、睡眠不足で体調を壊してしまったので
まずはなんとか音を防ごう、ということで、
耳栓をつけて寝る、というシンプルな解決手段にチャレンジしました。
音に悩んで眠れなくて困っている方に参考になれば、と思います。
【一般的なスポンジタイプ】
最初に試したのは既に持っていたいわゆる一般的な
スポンジタイプの耳栓です。
値段も手ごろで(アマゾンでも300円代)
ちょっとでもいいから防音出来ればいくらか良いだろうと思い
つけて寝てみました。
結果:音は確かに少し小さくなるのですが、
本来静かな家の中で着けるとスポンジが収縮伸張するワサワサした音が気になって
かえって気分が悪く、外したほうが寝られるという悲しい結果に終わりました。。。
飛行機とか新幹線の中だと効果を感じて寝られるのですが
静かな寝床の上で耳栓って意外と難しいもんなんだなと実感。
私の睡眠には助けになりませんでした><
【オシャレ耳栓】
以前、聴覚過敏気味で電車が辛いため購入した
シャレオツ耳栓のLOOP。
(以前ご紹介した記事はこちら)
結果:こちら、デザインがとても好きで気に入っているのですが
こちらは寝る時にリングの部分の固さがネックになりました…涙
横にならず、座ったまま寝る移動中のような時には良いのですが
寝返り激しいタイプの人はゴロンと寝るときにはお勧めできず・・・
2日間試してだめだったのに、
それでもまだ耳栓を試してみよう、と
ここまで来るとほぼ好奇心もあったのですが更に違うタイプに挑戦。
【シリコンタイプ:柔らかめ】
耳あな型補聴器を作るときや、イヤモールド・イヤモニを作る時に使う
印象材のように、みっちり耳を塞いで、かつワサワサ音のしないシリコンみたいなの
存在しないのかしら、と思い立ち、
ネットの海に入ったら拍子抜けするくらい簡単に見つかりました。
こちらが現物↓
説明書きも丁寧な日本製で、このパッケージで1000円ちょっとでした。
【シリコンタイプ:固め】
せっかくなので、こちらもオススメとアマゾンさんに勧めれた
同じタイプの固さ違いも買ってみました。
こちら↓
水色で、説明書も9か国語位の記載がある、海外製!感満載。
柔らかめも固めも、遮音効果は同じ位ということで
右耳と左耳に入れて寝てみました。
説明書の通りに入れてみたのがこちらの写真↓
多分1回あたりに使う量がもう少し多い方が
遮音効果高い気がします。
入れ方も下手かもですが。。。
結果:密閉間はやはりダントツ。
モソモソ・ワサワサ感もなく
耳にフィットするのでこれはいける!!と思ったのですが
入れ方が下手なのか、寝返り中に落ちてしまって
結果的に4時過ぎのセミさん合唱で起床となりました・・
固さと柔らかさについては、ピンクの柔らかい方が
耳の形に添わせやすかったのですが、その分落ちやすく
水色の固めの方が入れづらかったのですが、安定感は高かったです。
<耳栓の比較と遮音についての結論>
4種類の耳栓を睡眠時に試して思ったことは
想像以上に煩わしいという事。
私自身の個体特徴として、聴覚過敏に加え、
皮膚のアレルギーも多く、全体的に
感覚過敏気味なのも影響しているのかもしれないのですが
耳栓をつけたまま寝るって意外と不快でした。
結果として、睡眠不足の解消には至らなかったので
部屋を変える方向で検討し、
遮音効果の高いカーテンを2重にかけて、
無事にセミさんに起こされることはなくなりました。
大きい音が苦手な聴覚過敏仲間の皆様には
お家(特に寝室)に遮音カーテン、おススメしたいです!
外に出るときや、仕事場などでの設置は難しいので
快適な耳栓が今のところ一番の解決策ではありますが
吸音してくれる素材のものが周りにあると
少し楽に過ごせる時間が増えるかもしれません!
<まとめ>
今回、自分自身が特定の環境で
特定の音を減らして健康的に睡眠をとりたい、という課題にぶち当たって、
音響学と音響機械、音響心理学といった知識も
聞こえの課題解決にとってつくづく大切だなと改めて思いました。
聞こえない・聞こえ辛い・聞こえすぎる。
音は聞こえるけど言葉が解りにくい。
ほんとに様々な課題が存在しています。
自分が当事者として解決策を探れるのは
今現在は聴覚過敏だけです。
サポート役としては、今まで以上にもっともっと沢山勉強を重ね、
色々な課題に直面されている方にお話をお伺いして
その方その方に合った解決策を探っていきたいです。
もちろん自分が最適な回答者じゃない、と判断した場合は
(例えば医療的な治療が可能な方など)
迷うことなく信頼する専門家の先生を紹介させていただいています。
何か悩んでいらして、でも誰に相談していいか解らない、
といったお悩みをお持ちの方にとって
ほんのちょっとでも毎日を過ごしやすく感じる時間が増えたら。
そのお手伝いが出来たら嬉しい、と思っています。
お悩みあればお気軽にご連絡ください♬
コメントに記入してくださっても、直接メールくださっても構いません!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
LMH 郷司