知らないことを知る、面白さ・楽しさ

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「難聴」とか「補聴器」とか、「聴覚障害」って難しい?

過去のブログお読みいただいていたらお気づきかもしれないのですが、

この3つの言葉をブログの中でほとんど使っていません。

特に「難聴」聴覚障害という言葉。

 

実は、会社を作ろうと決めて、仕事が全く異なる業種のお仕事をしているお友達に、

自分のやりたい事を伝えるときに、この3つの言葉をよく使っていました。

 

私たちの仕事の業界の人にとっては、毎日耳にも口にもしない日が無い言葉で

働いていたメーカーのサイトでも、他の企業さんやお店さんのWebサイトや

カタログ・パンフレットなどにもこの3つの言葉が満載です。

 

そんなわけで、私もまったく無自覚・無意識に使っていたのですが、

3つの言葉とも、難しいって感じがする方が多いらしいんです。

今このブログを読んでくださっている方はどうでしょうか?

 

「難聴」=聴くのが難しい で、

「補聴器」=聴くのを補う器械 で、

聴覚障害」=聴覚の障害のこと です。

 

 

全部聞いたこともあるし、知らない言葉でもないと思います。

でも「難しい」っておっしゃる方が多いので、なんでなんだろう??って

よ~く考えてみたんですね。

 

そして自分なりに出した答えなんですけど、

「関係ない」から なんじゃないかと。

 

自分のコトではないから なんじゃないかなと思い至りました。

 しかも全部、

「なんかよくわかんないけど大変そう?な気がしてしまう」人が多いらしいです。

 

自分ゴトになるってどうしたら達成できるんだろう、と考えた時に

あの言葉を思い出しました。

 

「忖度」

 

例の森〇問題の時に話題になりまくったアレですね。アレ。

 

忖度(そんたく)なんて、わたくし恥ずかしながら

中学生のころに漢字検定の勉強で使って以来〇十年、

例のアレが話題になるまで、人生に登場したことさえ無かったです。

多くの方が同じような状態じゃないかな と思うんですが(違ったらごめんなさい)、

今この単語「忖度」って聞いてどんな事かわからない方は、

ほとんどいらっしゃらないんじゃないでしょうか。

 

流行語大賞候補に入ったから とか、

連日ネタにされていろんな場面で使われていたから、

という変化も、もちろんあると思うのですが、

誰もが経験したことのある行為(他人を推し量る:最近では若干公正さを欠いた推し量りという意味のようですね。)を示す言葉だったからこそ、

これだけ世の中に理解される言葉=市民権を得た言葉になったのかなと思います。

 

「難聴」も「補聴器」も「聴覚障害」も

人によってはもしかしたら、生涯関わり合いにならないかもしれない言葉です。

だけどいろんな人に自分ゴトにして、知ってもらって興味を持ってもらいたい。

 

というわたし自身も、車いすについて自分ゴトになる前は、

ちょっとの坂道がものすごく怖いとか、

人ごみが諦めの笑いを浮かべてしまう程に冷たいとか、

ちょっとの段差も相当困難だという、少しの想像力で思い付けることさえ、

気づかなかったし関心を持っていなかったので、そんなもんなのだとも思います。

良い・悪いとかではなく、仕方ないことだな。と。

 

でもだからと言って、「難聴」も「補聴器」も「聴覚障害」についても、

自分ゴトとして関心を持ってもらえなくても仕方ない であきらめたくない

と思います。

 

私の気づきは車いすに対してになってしまいますが、

私も実際に使う側の立場になったからこそ、

知ることが出来てよかったことが沢山ありました。

 

道で車いすの人が視界に入れば通りやすいように工夫したり

人手が必要そうに見えれば声をかけて、一緒に車輪を動かしたりとか

ちょっとした気遣いがスムーズに出来るようになりました。

 

車いすを使ったスポーツが、めちゃくちゃカッコ良いと知って観戦を楽しんだり、

井上雄彦先生の「リアル」というマンガも流行ってとっても嬉しかったのを覚えています。面白いのでよかったら読んでみてください:あの名作スラムダンクの作者さんのマンガです)

かっこいい車いすが増えてきて、進化を楽しみ出来たり、

自分の人生の中に楽しみが増えたと思っています。

めちゃくちゃ素敵な車いすなので紹介しちゃいます↓↓

whill.jp

 

難聴、補聴器、聴覚障害についても、同じように、自分ゴトとして

「知ることが出来てよかった!」とか

「自分の人生に楽しみが増えた!」って感じる人が増えたら嬉しい。

 

ここ数年動画ビジネスが盛んなので、

初めて補聴器をつけた赤ちゃんの超絶かわいらしい反応だったり、

人工内耳の手術をした女の子が音を聞いて驚いていたり、

という動画がニュースに取り上げられていたりするのもその一つですね!

 

そこから、どんなことでもいいので、

その人の興味が、難聴ってこういう事なんだ~とか、

聴覚障害って完全に聞こえないだけじゃなく、グラデーションがあるんだ~

とかいう形に変化して、

補聴器を使っている人や聴覚に課題を持つ人って

こういうサポートがあると楽に感じてもらえるんだな~といった所まで発展したら、

みんなが面白く・楽しくなれる社会になるな と思っています。

 

そんな社会になっていく一歩のために、

聞こえの課題、難聴、補聴器、聴覚障害などなどのニュース記事や

動画など、小さなことから色々ご紹介していきます!

 

お読みいただきありがとうございました。

LMH 郷司

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