音楽を聴きながら読書するのが好きな方でも、騒々しい家庭で暮らしている方でも、やはり学習の際には静寂があったほうが良いでしょう。
今回は「なぜ学習を静かな環境で行なうべきか」ということが研究で明らかとなったため、その理由と静かな環境のつくり方についてご説明していきます。
研究の結果、やっぱりうるさい場所はダメ
YouTubeやSpotifyで人気のある勉強用プレイリストが増えている一方で、情報を吸収しようとしている時には静かな環境が最適です。
まず、2019年に発表された研究によれば、「参加者が95dBAの音にさらされると、精神的な作業負荷と視覚・聴覚への注意が有意に低下する」と指摘されています。
Center for Hearing and Communicationによれば、これはミキサーやトラックの音ほどの音量です。2019年の研究は、人々がすでに理解しているタスクを行なう職場での騒音の影響に焦点を当てましたが、新しい情報を吸収しようとしている場合、騒音はさらに有害とのことです。
ほかの勉強に関する研究でも、特に騒音は問題だとされています。
ある2021年の報告書によれば、研究参加者は平均して、騒音が鳴り響いている場合、静かな場所と比較してテストのパフォーマンスが7％低下したという結果が出ています。
一部の研究は、騒音が内向的な人と外向的な人の勉強と情報保持に与える影響を調査していますが、あまりにも緻密すぎるうえに、ほとんど関係がわかっていません。
ほとんどの場合、騒音は注意力を散漫にし、認知能力を低下させることがわかっています。ほかの研究は騒音の種類ごとに分かれています。
たとえば、ある研究では、認知的な課題に対しては静寂が有効である一方、歌詞の入った音楽よりもLo-Fi音楽のほうが良いといった結果が出たことがあります（ただし、参加者が数学を行なっている場合を除く）。
静寂をつくりだす方法
勉強用にLo-Fi音楽を使用しているのであれば、問題ありません。ただし、音量を抑え、歌詞のある歌が入り込まないように気をつけましょう。
それ以外の場合は、特に外部の騒音（会話、家電、交通など）をできるだけカットすることを優先しましょう。
静寂をつくるツールと使い方
1. 騒音を軽減するために耳栓などを用意しておく
2. ドアの隙間を塞いで、勉強部屋を防音
3. 音響パネルを使用して、壁を裏打ちする
4. 部屋のドアをチェックする。中が空洞の場合は騒音をあまり遮断できないため、ドアを交換するか、空洞ではないドア付きの部屋で勉強をするのをおすすめします。
リンク先はlifehackerというサイトの記事になります。
