ほじょ犬育成応援プロジェクト2024|補助犬が当たり前にいる社会へ

ほじょ犬育成応援プロジェクト2024|補助犬が当たり前にいる社会へ

公益財団法人 日本補助犬協会

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プロジェクト本文

一生に責任を持って行う、
補助犬事業を支えてください。

私たちは、横浜市旭区矢指町で3種類の補助犬の育成・認定を行っている公益財団法人日本補助犬協会です。

補助犬は正式には身体障害者補助犬と言い、身体障害者の自立と社会参加をサポートする犬のことで、盲導犬介助犬聴導犬の総称です。



当協会では「街角で当たり前にユーザーと補助犬に出会う社会」を目指して、人と動物の豊かな共生社会の一助となれるようスタッフ一丸となり尽力しております。

補助犬122頭

日本補助犬協会横浜訓練センターでは、補助犬を訓練する環境はもちろんのこと、繁殖犬が仔犬を出産するための産室や、引退犬の面倒を見る老犬ホーム、亡くなった犬のお骨を納める納骨堂まで完備しており、産まれてから亡くなるまでの一生の責任を持ちます。

補助犬1頭の一生に係る経費は、500万円以上にもなります。

補助犬育成事業には多額の経費が必要となりますが、収入のほとんどは寄付や募金で賄われており、経営基盤が大変不安定な事業です。

これまでの成果と経験から、総事業経費の10~15%をクラウドファンディングで募ることができれば事業を安定させられるため、今年もプロジェクトを立ち上げさせていただきました。

補助犬が当たり前にいる共生社会は、育成団体の尽力だけでは成り立ちません。「必要とする方に補助犬をお届けしたい」という思いを未来につなげるため、皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます 。

3匹の補助犬

日本補助犬協会について


現在国内では、3種類の補助犬が活躍しています。

私たち公益財団法人 日本補助犬協会は、日本で唯一、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類の補助犬を育成できる団体として、2002年の身体障害者補助犬法の施行を機に設立されました。

目が不自由な人の歩行をサポートする盲導犬
目が不自由な人の歩行をサポートする盲導犬


手や足に障害のある方のサポートをする介助犬

手や足に障害のある方のサポートをする介助犬
手や足に障害のある方のサポートをする介助犬


耳が不自由な方に生活に必要な音を知らせる聴導犬

耳が不自由な方に生活に必要な音を知らせる聴導犬
耳が不自由な方に生活に必要な音を知らせる聴導犬


3種類の補助犬はそれぞれ役割が違い、犬の適性や、訓練方法が異なります。またユーザーである視覚障害者、肢体不自由者、聴覚障害者への専門的な対応が必要となり、3種類を1団体で育成することは容易ではありません。

しかし、専門家がそれぞれの高いスキルを持ち寄り、経験豊富な盲導犬・介助犬・聴導犬の訓練士が繋がることで、育成が可能となりました。

たとえば、候補犬の評価を行う際、1頭の犬を盲導犬・介助犬・聴導犬の3人の訓練士が評価します。その犬の可能性を偏りなく見ることで、ユーザーとのベストマッチングを導き出します。

私たちは、できる限り多くの方の元で補助犬が活躍できるよう、育成効率の高い育成を行っています。

3種類の補助犬の役割

国内における補助犬の実働数は実働数は盲導犬796頭、介助犬59頭、聴導犬53頭です。(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部より2024年4月1日現在)




物価高騰などの影響を受ける育成費


犬の医療費及び飼育費

当協会では、常時30頭前後の補助犬の候補犬及び引退犬を飼育しております。

こうした犬たちが十分に能力を発揮して幸せな生涯を送るため、万全の飼育管理体制と適時必要な医療を施して健康を保つことは、補助犬育成事業を行ううえで最も基礎となる重要なことです。

しかしながら、犬には人間のような医療保険が無く、十分な医療を提供するために年間にかかる医療費は大変高額になることが少なくありません。

獣医にかかる補助犬
ぬいぐるみを引っ張る補助犬
補助犬の顔
両手の上に顔を載せる補助犬


施設維持費

昨年は集中豪雨の影響で、施設の裏山にあった大木が倒れ、老犬ホームを直撃して施設が使用不能になりました。この時も急遽クラウドファンディングを立ち上げ、多くの皆様のご支援を得て、無事再建することができました。本当にありがとうございます。

横浜訓練センターは800㎡もの敷地があり、既存施設の老朽化や外柵、土留め工事などの未実施箇所が多く、これらの整備にも多額の費用が必要です。


大木が倒壊した裏山はドッグランになっており、外柵の設置や土留め工事などが急務です。


訓練費・交通宿泊費

当協会は横浜市を本拠に活動していますが、補助犬ユーザーは東北から関西まで日本各所にいらっしゃいます。こうしたユーザーの共同訓練、フォローアップに係る費用は協会が負担しており、年間を通して多額の費用が必要です。

ご主人を誘導する補助犬


犬たちの一生に責任をもって向き合います

当協会では盲導犬・介助犬に向く犬種として、サイズや人間への愛着、順応性の高さなどからラブラドールレトリバーを候補犬として育成しています。ただ、ラブラドールレトリバーなら何でも良いというわけではありません。

犬の性格も人間と同じように個体によってさまざまで、補助犬に向く性格の仔犬を繁殖するのは大変難しいため、繁殖技術に定評のあるオーストラリアのビクトリア盲導犬協会で適性評価に合格した候補犬を導入したり、交配済みの繁殖犬を導入しています。

昨今の円安や諸物価の高騰により、この導入費用も高額になっています。


日本補助犬協会とビクトリア盲導犬協会

眠る子犬

ビクトリア盲導犬協会は、1957年に設立以来、年間120~150頭の盲導犬の繁殖、飼育・訓練からユーザーに対するフォローに至るまで一貫して行っています。また、視覚障害児者のリハビリテーションを総合的に行っている、世界でも最大・最高の質を誇る組織です。

日本補助犬協会とビクトリア盲導犬協会は2002年に姉妹校提携を結び、繁殖犬や冷凍精子、候補犬の導入を行っています。また、ビクトリア盲導犬協会の要請により、海外で認定を受けた盲導犬の日本での認定及びフォローアップを行っています。



仔犬たちは生後2ヶ月まで母犬や兄弟達と暮らし、その後、パピー・ファミリーと呼ばれるボランティアのもとで1歳になるまでの約10ヶ月間育てられます。

1歳になると訓練センターに戻り、適性評価の結果候補犬となった犬は約1年間の訓練の後、ユーザーのもとで補助犬として実働をします。補助犬としての実働期間は概ね2歳から10歳までの8年間です。

10歳となり引退した補助犬は、引退犬ボランティアのもとで余生を送ります。

日本補助犬協会横浜訓練センターでは、補助犬を訓練する環境はもちろんのこと、繁殖犬が仔犬を出産するための産室や、引退犬の面倒を見る老犬ホーム、亡くなった犬のお骨を納める納骨堂まで完備しており、一頭一頭の犬たちが産まれてから亡くなるまでの一生の責任を持ちます。


こうした補助犬1頭の一生に係る経費は、500万円以上にもなります。

おっぱいを吸う子犬たち
老犬
食事の面倒を見てもらう老犬
納骨堂


クラウドファンディング挑戦理由


補助犬育成事業には、公的費用として都道府県が行っている委託事業費が受けられますが、その額は150~200万円と十分ではありません。

補助犬は無償貸与が原則であるため、不足分のほとんどは皆様からのご寄付や募金によって賄っています。

コロナ禍以前は、街頭募金を土日、祝日などに積極的に行っていましたが、街頭募金は多大な労力が必要となるため、少ない職員の一人一人に多大な負担がかかるスタイルに改善の必要性を感じていました。

そこで、より事業を効率化し経営基盤を安定化するために、コロナ禍をきっかけに2020年頃からクラウドファンディングを積極的に行うようになり、今では事業収入の柱の一つとなっています。

クラウドファンディングは、少ない人数の職員でもオンラインを活用して無理なく資金調達する、時代に即した手法です。

ひざの上に乗る補助犬
冷蔵庫の場所を教える補助犬


みなさまのご寄付で実現できること


これまでの成果と経験をもとに、総事業経費の10~15%をクラウドファンディングで募ることができれば、かなり経営が安定をすると考えております。

そこで、この度のクラウドファンディングでは、2024年度の総事業予算102,310,000円の約10%にあたる10,000,000円を目標に掲げました。


2024年度に予定している事業概要は下記の通りです

❶ 補助犬育成・貸与・認定事業 
・当協会で育成・認定する補助犬 5頭 
・他団体で育成する補助犬の認定 2頭 
・補助犬候補犬の導入・育成 候補犬 4頭、繁殖犬 1頭 
・パピーの育成及び引退犬の生活支援

❷ 普及啓発事業 
・第12回もっと知って補助犬キャンペーンの実施 
・「補助犬受入れセミナー」及び「心のバリアフリーセミナー」の開催 
・「補助犬ガイド士養成講座」の開催

❸ 小・中学校での「ほじょ犬セミナー」の開催

❹ 子どもの情操教育活動
※「2024年度事業計画」、「2024年度収支予算


※本プロジェクトは、期日までに集まった寄付金額に関わらず上記の事業概要を実行いたします。


今後の展望と新規事業について

身体障害者補助犬法が施行され22年が経ちますが、補助犬の数がなかなか増えないのは、補助犬法の認知度が非常に低いために同伴受入れ拒否が多く、補助犬ユーザーが社会参加しづらいなどの要因があります。

日本補助犬協会では、これまでに全11回の「もっと知って補助犬キャンペーン」を行い補助犬の啓発に尽力してきました。

本年度も2025年2月から「第12回もっと知って補助犬キャンペーン」を開催し、誰もが補助犬を知る、応援する、受け入れる社会の実現を目指し、様々な取り組みにチャレンジしていきます。

衆知イベントの様子

また、2024年度より新規事業として、病院や小学校などの施設で活躍する「ファシリティドッグ」の育成も開始しています!候補犬たちの中から、ファシリティドッグに向く犬を選抜し、全国の子どもたちに笑顔を届けたいと願っています。

皆様のご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。


ファシリティドッグについて

ファシリティドッグ

ファシリティドッグは、専門のトレーニングを受け、病院や小学校などの施設で活躍する犬のことです。信頼する訓練士と共に、必要とする人々の元へ派遣されます。日本補助犬協会では子ども病院などで活躍する医療ファシリティドッグ、小学校などで活躍する教育ファシリティドッグ、自閉症児などのQOL向上を目的とする自閉症児介助犬の3種のファシリティドッグを育成しています。

現在、日本では主に子ども病院へファシリティドッグが派遣されています。国内の子ども病院での活動は認定NPOシャイン・オン・キッズさんが育成している数頭のみです。素晴らしい取り組みにもかかわらず、まだまだ数は不足しています。本当は一つの病院に一頭ずつ、ファシリティドッグがいてくれたら…と願わずにはいられません。また、育成活動は今のところ関東周辺に集中しており、地域格差なく全国のこども病院にファシリティドッグを派遣するには、適性のある候補犬の確保や専門訓練士の養成、その費用も課題と考えています。


■ 補助犬育成団体がファシリティドッグ育成に参画する意義

日本補助犬協会は設立以来、姉妹校連携協定に基づき22年間、オーストラリアのビクトリア盲導犬協会が繁殖する世界的にも良質な犬たちを日本で育成し、122頭の盲導犬、介助犬、聴導犬を社会に送り出してきました。私たちが育成する補助犬は、ファシリティドッグとしての資質も備えており、専門的な訓練技術やこれまでに培った世界ネットワークを活用し、スタッフ及び候補犬達の活躍の場を拡大したいと考えています。


税制上の優遇措置について

公益財団法人 日本補助犬協会(以下「当協会」)に対する寄付金(賛助会費を含む)は、そのすべてを当協会が行う公益目的事業に使用させていただきますので、特定寄付金として税制上の優遇措置が適用されます。(所得税法施行令217条、法人税法施行令77条)

当協会は、より公益性の高い事業を行っているとして、内閣総理大臣から公益財団法人としての認定を受けています。

特定寄付金による税制優遇について本プロジェクトを通じて寄付を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

個人の場合:
2000円以上の寄付をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

法人の場合:
「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

<寄付金受領証明書の発行について>
今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、2024年の所得に対してです。所轄税務署への確定申告は、2025年 2月17日~3月17日の期間に行ってください。
  • 寄付をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付いたします。
  • 証明書名義:READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。
  • 発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
  • 寄付の受領日(証明日):寄付者さまからのご入金を確認できた日を受領日とします。
  • 発送予定日:2025年1月を予定しています。発行までお時間をいただきますが、予めご了承願います。

|注意事項
  • 本プロジェクトは「All in型」です。
  • 目標金額(1000万円)の達成有無にかかわらず当該活動は必ず行いますが、差額が発生した際は当協会の自己資金に充当する予定です。
  • 本プロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、寄付をした時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルや変更はできませんのでご注意ください。
  • 寄付金領収書の名義・発送先は、原則としてご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所となります。
  • なお、ご寄付後に上記情報を変更することはできず、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金領収書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。
  • 「お名前掲載」のギフトについては、READYFOR利用規約の「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

プロジェクト実行責任者:朴 善子(公益財団法人 日本補助犬協会)
プロジェクト実施完了日:2025年3月31日


プロジェクト概要と集めた資金の使途
2024年度身体障害者補助犬育成事業


リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は、寄付依頼、募金活動の強化等により自己資金にて補填致します。


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プロフィール

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公益財団法人 日本補助犬協会
平成14年に身体障害者補助犬法制定を機に設立された、国内で唯一、3種類の補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を育成・認定できる団体です。


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