医師が考える「悔いがない最期」を迎える人の60代からの心がけ

医師が考える「悔いがない最期」を迎える人の60代からの心がけ

60代を迎えて体の不調が徐々に出現し、残りの人生を消化試合のように考えている人がいます。

しかし、悔いの残らない人生を送るには「やりたいこと」に思いっきり注力することが重要なのです。和田秀樹さんが60歳からの生き方について語ります。

※本稿は、和田秀樹著『60歳からは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)より、一部を抜粋・編集したものです。

(中略)

補聴器などの高齢者グッズは積極的に買う

その一方、加齢によって、体のあちこちに不具合が出てくることもまた事実です。

外を歩くと膝が痛くなったり、耳が遠くなってきて友達の声が聞こえづらかったり、といったことも出てくるでしょう。

ここで「弱ってきたから、出歩かないようにしよう」と思うのは禁物です。そのときこそ、有効なお金の使いどきです。

不具合が出てきた部分を補うグッズを買いましょう。目が悪くなれば老眼鏡、歩きづらければステッキ、聞こえが悪くなれば補聴器、などなど。

補聴器はとりわけ大事です。聴力の維持は、認知症予防になるからです。

耳が遠くなると、入ってくる情報量が必然的に少なくなります。

人との会話も減り、生活も内向きになり、うつになったり、認知症が進んだりすることがあるのです。

人の話を聞き取ろうとしてずっと頑張っていることが脳にアンバランスな負担をかけ、認知機能が落ちていくという説もあります。補聴器があれば、そのリスクを回避できます。

今の補聴器はサイズも小さく、性能も非常によくなっています。

値段は片耳3万~50万円、両耳で6万~100万円くらい。

それだけのお金をかける価値は十分にあります。

紙おむつも心強い味方です。尿漏れが気になって外に出るのが億劫な方は大いに利用しましょう。

最近の紙パンツは薄くなっているうえに性能もよく、履き心地がよくなっています。

「年甲斐もないこと」を楽しもう

お話ししてきた通り、新しい経験は前頭葉を活性化させる、最強の老化防止法です。

「ワクワク」にお金を使うのは、とても有意義です。

これまでの自分とはかけ離れたこと、やりたかったけれど二の足を踏んでいたこと、憧れていたけれどできなかったことをやってみましょう。

前述の「最低限の貯蓄」に手を付けない範囲なら、公営ギャンブルを楽しんだり、大枚をはたいてポルシェに乗ってみたりするのもいいのではないでしょうか。

ワクワクと言えば、疑似恋愛的なことも、非常に大きな若返り効果があります。

キャバクラに行ったり、推し活をしたりと、「年甲斐もないこと」をするとホルモンの分泌が活発になり、脳も体も若返ります。

リンク先はPHPonlineというサイトの記事になります。
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