1月20日、Mrs. GREEN APPLEのボーカル&ギターの大森元貴さんが「突発性難聴」と診断されたことを発表しました。
完治のためには発症後すぐの治療が重要といわれる「突発性難聴」。
症状や治療法について、たかしま耳鼻咽喉科・内科の高島雅之院長に聞きました。
早い治療が重要 「突発性難聴」とは
「突発性難聴」は耳が急に聞こえにくくなる病気で、40代~60代に多く発症する傾向があります。
主な症状は▼突然の片耳の聞こえにくさ▼耳鳴り▼耳の閉塞感▼めまい▼吐き気など。
明確な原因は「不明」となっていますが、
耳の血のめぐりが悪くなることや、過度なストレス、寝不足などが考えられています。
過去には、浜崎あゆみさん、スガシカオさん、堂本剛さんなども診断されましたが、歌手だけでなくどんな人でもなる可能性があります。
年間1万人から2万人が発症しています。
症状の程度にもよりますが、耳が聞こえないと自覚してから1週間以内の治療開始で、完治は4割程度。できるだけ早く治療を開始すれば完治の可能性は高まります。
ーー原因は分からないんですか?
たかしま耳鼻咽喉科・内科 高島雅之院長:
まだ原因は不明とされていて、耳の神経に行く血のめぐりですとか、ウイルス感染が原因じゃないかと言われています。
ーー症状としては耳が聞こえなくなるんですか?
高島院長:
突然聞こえなくなる。まさに突発性です。
難聴の程度によって、軽いと気付きづらいこともあるかもしれませんけど、「聞こえない」というのが一番の訴えになることが多いですね。
軽症な方が薬の効きは良いので治りやすいですが、軽症なために「大丈夫だろう」とないがしろにされて時間が経過してしまうと治りづらいという面はあるかもしれません。
ーーどのような治療を行うんですか?
高島院長:
治療は主にステロイドを使います。内服であったり、程度によって注射を使ったり。
あとはビタミンB12ですとか、血の巡りをする薬や代謝を良くする薬などが使われることが一般的です。
左右の違いを確認 スマホでセルフチェック
早く気付くことが重要な突発性難聴。
高橋院長にセルフチェックの仕方を教えてもらいました。
スマートフォンなどで、片耳ずつ音の聞こえ方を確認します。
▼聞こえる音の大きさに違いはないか
▼詰まったような感覚はないか
をチェックしてください。
高島院長:
比較をするために、片耳ずつ両方あててもらうのが違いがわかりやすいです。
恵俊彰:
それで右と左で明らかに違うなと思ったら、痛みがなくても病院に行った方が良いんですね。
高島院長:
難聴ですから、痛いという症状はまずありませんから、「聞こえない」ということにフォーカスしていただけたらと思います。
コメンテーター 渡辺満里奈:
なんかちょっと調子悪いのかなとか、加齢かなとか思いがちだと思うので、普段から自分の体調をきちんと知っておかないといけないと思いますね。
コメンテーター 山之内すず:
めまいだったり吐き気だったり、いろいろ体調にも影響が出ると思うと、本当にいち早く気づいて病院に行くのが大事なんだなと思います。
恵俊彰:
どんなことに気をつければいいですか?
高島院長:
やはり高ストレスとか、非常に忙しいことが立て続けにずっと起こると、体調の不良が耳に発生する。要は体の悲鳴が表面化するというのが突発性難聴というふうに僕は個人的には思っています。
しっかり活動する時間と体を休める時間、そのメリハリ、オンオフが重要だと思います。
(ひるおび 2024年1月22日放送より)
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