【聴力検査】「ヘッドホン難聴」を甘く見てはいけない…若者に増加中

【聴力検査】「ヘッドホン難聴」を甘く見てはいけない…若者に増加中

聴力検査を知らない人はいないでしょう。

防音が施された個室に入ってヘッドホンを装着し、それぞれ左右から音が聞こえたらボタンを押すという、例の簡単な検査です。

出てくる音は、低音域(1000ヘルツ)と高音域(4000ヘルツ)の2音のみです。

普通の会話は500~1000ヘルツ、楽器の高音は4000ヘルツ程度(ピアノの最高音は4186ヘルツ)。音の強さは低音域が30デシベル、高音域が40デシベル。

ささやき声、ひそひそ声のレベルです。

ですから、この2音が聞き取れれば、ほとんど支障なく日常生活が送れるはずです。

しかし、左右いずれかが聞き取れないと「G2」(要精密検査)という判定になりますから、そのときは耳鼻科に行ったほうがいいでしょう。

騒音作業の職場に就職ないし配置換えの際には250、500、1000、2000、4000、8000ヘルツの6音による検査が義務付けられています。

騒音作業には国のガイドラインが設けられています。

だいたい地下鉄の車内以上の騒音に、常にさらされるような仕事が対象になります。

聴力は年齢によって変わってきます。おおよその目安は、20代で2万ヘルツ、40代で1万5000ヘルツ、50代で1万2000ヘルツ、60代では1万ヘルツといったところです。

ところが最近はロックコンサートやライブハウスで爆音を聴き続けたため、難聴になる若者が増えています。

「音響外傷」というのですが、ロック難聴やライブハウス難聴などと呼ばれることもあります。

ヘッドホンやイヤホンでスマホの音楽を大音量で聴いている人も、難聴(ヘッドホン難聴)になるリスクが高くなります。

音響外傷になると、耳鳴りが止まらなくなったり、聴覚過敏(音が大きく聞こえる)などの症状が出てきます。

多くは一過性ですが、何度も繰り返していると、難治性の難聴に進行することがありますから、若い人でも聴力検査を軽んじてはいけません。

リンク先は日刊ゲンダイヘルスケア+というサイトの記事になります。
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