視覚や聴覚に障がいがある人への災害時の支援について考えるセミナーが東北大学で開かれ、通信技術の活用やニーズに合わせた支援の必要性を確認しました。
東北大学災害科学国際研究所は「誰一人取り残さない」防災を目指し、継続的に「障がい者と災害」についてセミナーを開いています。
14日は聴覚に重度の障がいがある、宮城教育大学の松崎丈教授が東日本大震災の発生時、避難情報が聞こえなかったことなどをあげ、通信技術を活用した支援の重要性について話しました。
「持続的にどこでも情報アクセスや、コミュニケーションができるICTツールの準備をする必要があると強く感じた」
また、弱視と難聴の障がいがある小山賢一さんは、仮設住宅では空間の認識に1年かかったことに触れ、人による支援の大切さを実感したと話し、盲ろう者への理解とニーズに合わせた支援が必要と訴えました。
みやぎ盲ろう児・者友の会 小山賢一 会長
「ニーズは異なるが、どんなことに困っているか、どんな支援が必要か、気にかけてもらって相互に情報やコミュニケーションの対話ができるようになってほしい」
災害科学国際研究所は、課題やニーズをふまえ防災の方向性を考えていきたいとしています。
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