【難聴】”生きづらさ”知って欲しい 周囲の理解と"働く場"を作る取り組み『every.特集』

【難聴】”生きづらさ”知って欲しい 周囲の理解と"働く場"を作る取り組み『every.特集』

福岡市の小学生・岩尾橙(ともり)さん。

生まれつき重度の難聴がある。

橙さんは補聴器をつけているが、一般的に補聴器は音を拾うマイクが前向きについているため、後ろからの音は気づきにくいという。

そんな難聴の人たちの実情を知ってほしいと、橙さんのお父さん・岩尾至和(ゆきかず)さんは、難聴の子をもつ家族の会を立ち上げ、社会に発信し続けている。

岩尾さんは「難聴の人たちの生きづらさを知ってほしい」と、アーティストや映像クリエイターの力を借りて、ある動画を制作した。

タイトルは「なんちょうなんなん」。動画にはこんなメッセージが。

「補聴器や人工内耳をつけていても全部聴こえているわけではないんだ。

だから前に回って話してくれたら。聴き直すことに応じてくれたら」

岩尾さんはこの動画を使って、難聴への理解を日本中に広げたいと考えている。

また難聴の人たちの活躍の場を増やしたい、という動きも。

「あっぷりてぃ」というりんご飴を売る専門店がオープンに向けて準備を進めていた。

店では補聴器をつけた難聴のスタッフが接客を担当する。

スタッフのひとり、田中奏汰(たなか・そうた)さん。

難聴だとわかったのは2歳のとき。

高校を卒業後IT関係の仕事に就いたものの、コミュニケーションの壁につまずき退職。補聴器をつけていても、ハッキリ聞こえるわけじゃない。

それがわかってもらえず、1年間家にこもりがちだったそう。

田中さんは「人と接することが苦手になった時期もあった」と話す。

店の代表、梶本真佑(しんすけ)さんは「何度失敗しても、やり直せる」。

リンゴ飴にそんな思いを込めている。

「飴はちょっと塗り方を失敗しても、もう1回塗ればちゃんときれいにできあがる。

難聴のスタッフの再チャレンジの場になればいい」という。

田中さんたちスタッフは、福岡市内のデパートで接客の練習をかねて最終確認を行ってきた。

会話を文字で表せる音声認識ソフトを活用したり、メニュー表を指差してもらったり、接客するにあたって様々な工夫も。

しかし、トラブルが発生。音声認識ソフトが動かない、という事態が。はたして、無事オープンを迎えることができるのか。

※詳しくは動画をご覧ください。(2023年11月13日放送「news every.」より)

リンク先は日テレNEWSというサイトの記事になります。
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