目次
- 教えてくれた人:杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さん
- 耳の不調をチェック!リスクや兆候を放っておかない
- 50代から急増!耳の不調は誰もが直面するトラブル
- 動画でチェック!「聞こえ」を守る 新習慣講座
教えてくれた人:杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さん
1973(昭和48)年、愛知県生まれ。医学博士。98年、名古屋大学医学部卒業。刈谷きこえのクリニック院長。国立長寿医療研究センター非常勤医師。主著に『誰にも訪れる耳の不調・難聴を乗り越える本』(さくら舎刊)がある。
耳の不調をチェック!リスクや兆候を放っておかない
「耳の不調」と聞いて、あなたはどう感じましたか? 「私はまだ大丈夫と他人事に思った方も要注意」と話すのは、高齢者に起こる聴覚障害の専門家であり、医学博士の杉浦彩子さん。
まずは、あなたの耳が持つリスクや不調を見逃さないために、下記のチェックリストで診断してみましょう。
あなたの耳のリスクをチェック!
□大きな音量で音楽などを聴く習慣がある(過去にあった)
□交通量の多い道路や飛行場の近くに住んでいる
□ドライヤーやミキサーなどの音の出る家電を頻繁に使う
□寝つきが悪い、眠りが浅いと感じることが多い
□高血糖、脂質異常症、高血圧のいずれかの傾向がある
1つでも当てはまる方は、耳の不調を抱えるリスクあり!
耳の不調の兆候をチェック!
□固有名詞や日時を聞き間違えることがある
□タイマーや体温計などの電子音をよく聞き逃す
□テレビの音量が大きいと注意されたことがある
□マスクをしての会話が聴き取りにくい
□「言った」「言わない」で家族とよくもめる
2つ以上当てはまる方は、すでに耳の不調を抱えている疑いが!
50代から急増!耳の不調は誰もが直面するトラブル
「老化に伴うさまざまなトラブルの中で最も頻度の高い症状が、難聴です。50代から急激に増え始め、80代では男女とも約9割に上ります」と杉浦さん。
グラフを見ると、少なくともどちらか一方の耳に難聴がある人の割合は、50代を境に急上昇。女性の場合、60代で約4割、80代になると約9割に達します。加齢だけでなく、蓄積された騒音ダメージなども原因となります。
次回は、加齢に伴う耳の不調で多い難聴や耳鳴りについて、その原因と背景に潜む病気などを紹介します。
取材・文=新井理紗(編集部)、イラストレーション=ねもときょうこ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年5月号を再編集しています
動画でチェック!「聞こえ」を守る 新習慣講座
ハルメク世代の耳トラブルに詳しい医師の杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さんが、最新の研究でわかってきた耳の老化を防ぐ生活習慣や正しいケア方法を動画で詳しく解説します。
>>「聞こえ」を守る 新習慣講座を動画で見る(ハルメク本会員限定の動画)
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
ライター記事一覧 執筆者一覧
リンク先はハルメク365というサイトの記事になります。