難聴の来庁者にイヤホン

難聴の来庁者にイヤホン

2024/09/20 05:00

「軟骨伝導」 米子市、二つの課で配置

 米子市は、加齢などで耳が聞こえにくい来庁者のため、二つの課の窓口に「軟骨伝導イヤホン」を配置した。大きな声で話す必要がなく、プライバシーの保護に役立つという。

 配置は、長寿社会課と障がい者支援課の窓口に1台ずつ。軟骨伝導イヤホンは、耳周辺の軟骨を振動させて音を伝える軟骨伝導の技術を利用する。イヤホンを軽く耳に当てるだけで、音が鮮明に聞こえる。耳に深く差し込む必要はなく、掃除も簡単にできるという。導入費用は1台約3万円。

米子市役所の窓口に配置された軟骨伝導イヤホン
米子市役所の窓口に配置された軟骨伝導イヤホン

 これまで職員が来庁者の耳元で大きな声で話しかけたり、筆談をしたりして対応していたが、周囲に会話の内容が聞こえる、時間がかかる、などの課題があった。市は「意思が伝わらないというストレスの軽減が期待できる。利用状況を見て他の窓口への配置も検討する」としている。


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