本日、JAMA Network Open誌に発表された研究によると、メディケア受給者の高齢者における難聴は、これまでの推定値を上回り、これまで考えられていたよりも広範囲に及んでいることが結論づけられました。
また、この研究結果は、80歳以上の難聴がこれまで想定されていたよりも深刻である可能性を示唆しています。
71歳以上の成人の全国代表サンプルでは、ほぼ3分の2(65.3%)(推定2150万人)がある程度の難聴でした。
90歳では、ほぼ全員(96.2%)が難聴でした。
しかし、難聴者のうち補聴器を使用しているのは29.2%に過ぎませんでした。
ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のNicholas Reed, AuD, PhDが率いる研究者らは、今回の調査結果は、米国の高齢者における聴力測定による聴力の推定値としては、これまでで最大かつ最も確かなものであると考えています。
難聴有病率は、男性、白人、低所得者、低学歴で最も高かったが、年齢が上がるにつれて人口統計学的サブグループ間の差は縮小しました。
難聴が及ぼす悪影響は、すべての人口集団で同様であり、高齢者の難聴に対処するための包括的な公衆衛生アプローチの必要性を強調しています。
リンク先はアメリカのHearing Trackerというサイトの記事になります。(英文)