2024年9月12日
AirPodsを補聴器として使用することはこれまで非公式に行われていましたが、Appleが補聴機能を公式に発表したことで、アイデアが一気に広まりました。AirPods Proに聴覚のチェックを行い、ヒアリングを補助する機能が追加されるとの発表を受け、補聴器ブランドの株価が軒並み低下したことが明らかになりました。
聴覚チェックと会話補助機能
AirPodsを補聴器として使用するユーザーは昨年から増加していました。iPhoneをマイクとして使用し、音声をイヤホンに送る「ライブリスニング」機能によって、補聴器よりも優れた会話補助が可能と報じられていましたが、今回、アップグレードされた公式機能として戻ってきました。
Appleの新たなヘルス機能
AppleはAirPods Proの新たなヘルス機能として、聴覚の「予防」「認知」「補助」の3つを柱に掲げています。補聴機能は「認知」と「補助」を組み合わせたもので、ヒアリングチェックによるパーソナルプロファイルを活用し、AirPods Proが臨床レベルのヒアリング補助をシームレスに提供します。
ユーザーの聴覚に関するパーソナルプロファイルは、そのユーザーのすべてのデバイスに適用され、音楽、映画、ゲーム、通話などに自動的に反映されます。設定の調整は不要です。
ヒアリングチェックの恩恵は難聴者以外にも
ヒアリング補助機能は軽度から中程度の難聴がある人向けですが、ヒアリングチェックはAirPods Proのリスニング体験をより多くの人にパーソナライズするのにも役立ちます。メディアアシストで、通話中の会話やサウンドトラックの特定部分の音量を調整することが可能です。
大手ブランドの株価下落
AirPods Proの補聴機能に関するニュースを受け、Amplifon、Demant、GN Store Nord、Sonova Holdingなどの補聴器ブランドの株価が軒並み下がったと報じられています。
バッテリー駆動時間に制限があるAirPodsにどこまで補聴器としての需要があるかは不明ですが、高価な医療機器を購入する経済的余裕がないユーザーにとっては朗報とされているようです。
Source: 9to5Mac
Photo: Apple
この記事を書いた人
lexi
ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。
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