FCCは12月13日、ワイヤレス携帯電話機種をすべて補聴器適合（HAC）とすべきかどうかを検討するための提案規則作成通知（NPRM）のための会議を開催する。（Hearing Tracker記事）
米連邦通信委員会（FCC）は、12月13日に開催される公開会合の議題の一部として、無線端末の100％機種に対する補聴器互換性（HAC）を達成可能な目標であると暫定的に結論づけ、この要件を実施するための提案についてコメントを求める提案公告（NPRM）を検討する。
委員会によると、このNPRMが会議で採択された場合、コメント提出期限は後日発表される。(補聴器」には人工内耳も含まれることに注意）。
FCCは11月のファクトシートの中で、2022年12月16日に最終報告と勧告を発表したATIS（Alliance for Telecommunications Industry Solutions）HACタスクフォースから提起された提案を提出すると述べている。
HACタスクフォースは、難聴者、無線サービスプロバイダー、無線端末メーカーの利益を代表する団体で構成される独立組織である。
タスクフォースのメンバーには、Competitive Carriers Assn (CCA)、Hearing Loss Assn of America (HLAA)、National Assn of the Deaf (NAD)、Hearing Industries Assn (HIA)などの団体や、アップル、AT&T、グーグル、サムスン、ベライゾンなど多数の企業が含まれている。
この新しい規則案には、ブルートゥース規格やテレコイル/インダクション・ループ・システムを含む、重要な進化を遂げる技術やソリューションが含まれている（HACタスクフォースメンバーのリンダ・コズマ-スパイテック（Linda Kozma-Spytek）氏による2022年7月の記事「補聴器向けオーディオ・ストリーミングの動向とワイヤレス電話の補聴器互換性」を参照）。
FCCによると、100%ワイヤレスHAC NPRMは以下のようになる：
米国で提供されるワイヤレス携帯電話機種に対する100%HAC要件は「達成可能」であると暫定的に結論づけ、携帯電話機種と補聴器間のBluetooth接続技術の使用を含む、より広範なHACの定義の採用についてコメントを求める。
携帯電話機モデルの一定割合がBluetooth要件を満たすことを要求することを提案し、FCCがすべての携帯電話機モデルに少なくとも2つの結合形態を要求するというHACタスクフォースの提案を採用するかどうかについての意見を求める：。
携帯電話機モデルの100%に音響結合を、携帯電話機モデルの100%に磁気結合または無線結合を要求する（具体的には、少なくとも85%にテレコイルを、少なくとも15%にBluetoothを要求する）。
特定の非独占的なBluetooth規格をHAC規則に組み込むか、あるいは、補聴器と携帯電話の結合にどのBluetooth技術を使用するかは、市場の状況に委ねるかについて意見を求める。
100%互換ベンチマークを達成するための方法を検討し、携帯電話メーカーには24ヶ月の移行期間、全国サービスプロバイダには30ヶ月の移行期間、全国サービスプロバイダ以外には42ヶ月の移行期間を提案し、100%ベンチマークを達成するために、以前認証された携帯電話機種を引き続きグランドファザリングするか、最新のHAC認証基準で認証された携帯電話機種のみとするかについて意見を求める。
100%HACの提案およびHAC規則の更新に関連するいくつかの実施上の問題（以下を含む）について意見を求める。
1)対象機器におけるHAC設定の要件
2)改訂されたラベル表示および開示規則
3)改訂されたウェブサイト、記録保持要件、および報告要件
4)消費者のための企業の連絡先情報の掲載
5)HAC規則セクションの内容をよりよく反映するために、セクションの名称を変更すべきかどうか。
ローゼンウォーセルFCC委員長は、2023年12月13日（水）午前10時30分（米国東部標準時間）に予定されている2023年12月の公開会合の暫定アジェンダを発表した。
会議はワシントンD.C.の45 L Street N.E.にあるFCCの委員会会議室で開催され、www.fcc.gov/live、オープンキャプション付きでライブストリーミングも行われる。
出典 FCC
リンク先はアメリカのHearing Trackerというサイトの記事になります。（原文：英語）
