(福島 邦博 先生)
家庭では本人との距離が近いため、聞きにくい状況に気づきにくいことがあります。
口元や状況を見て聞こえを補っていることもあります。
小学校に入学すると集団生活が始まります。
声を聞くべき先生は、常に近くにいるとは限りません。
授業ではグループ学習も増えており、騒がしい環境の中でランダムに話す友だちの声を聞き取らなくてはなりません。
高学年では英語の授業や抽象的な概念に関する授業もあるので、耳慣れない言葉を聞き取って活用する機会も増えています。
さらに、学年が進むにつれて、授業の中では「聞く」だけではなく、「聞きながら考える」場面も増えていきます。
聞こえは補聴器で補ってあげると、覚えること、考えることにエネルギーを集中させることができます。
学ぶことが楽しいという環境づくりのためにも、補聴器の装用をお勧めします。
騒音の中での聞き取りにはロジャーが役に立つこともあります。
出典:Phonak社ホームページ
『子どもの難聴に関するQ&A』
監修:医療法人さくら会 早島クリニック
耳鼻咽喉科皮膚科 理事長 院長
福島 邦博 先生
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