“キーン”という耳障りな「ハウリング」、その原因と対策とは?

“キーン”という耳障りな「ハウリング」、その原因と対策とは?

スピーカーなど音が出るガジェットをいじっているとき、「キーン」とか「ブーン」という感じの耳障りな音を聞いたことはありますか?

学校のイベントなどで登壇者が話し始めようとしたときに「キーン」、話の合間に「ブーン」という音が響き渡り、場がどよめいた記憶は誰しもあるはずです。

あの現象は「ハウリング」、スピーカーから出た音をマイクが拾い増幅、その音がスピーカーから出て……という集音と増幅のループにより引き起こされます。

スピーカーから出る音の帯域は広範囲に及ぶものの、特定の周波数帯域が音のループ現象により強調され、耳を塞ぎたくなるような騒音になってしまうのです。

ハウリングは音を出す装置と集音する装置の組み合わせで発生するため、ノイズキャンセリングイヤホンや補聴器でも起こる可能性があります。

あのときの異音はハウリングだったのか、と膝を打つ人がいるかもしれませんね。

ハウリングを止める基本的な対策は、「マイクがスピーカーの音を拾わないようにすること」。

具体的には、マイクとスピーカーを離したり向きを変えたりしてあげるのです。

音のループをうまく断ち切ることができれば、ハウリングは止みます。

しかし、部屋が広くない場合や音響特性に問題がある場合は、上述の方法でもハウリングは収まらないかもしれません。

その場合は、マイク/スピーカーの音量を下げる、マイクを指向性の高いものに変える、ガラスや木材など音を反射する硬い物体を取り除くことを試してみましょう。

音響エンジニアなどプロフェッショナルの間では、原因と考えられる周波数帯域をハウリングの音で推定し、その周波数帯域の出力レベルを下げる、という手法が使われることもありますよ。

リンク先はPHILEWEB というサイトの記事になります。
Back to blog

Leave a comment