耳の聞こえにくい高齢者や難聴者を支援するため、警視庁大崎署は27日、「軟骨伝導イヤホン」を導入した。
警察署への導入は全国初。特殊詐欺の相談などで窓口を訪れた人や交通安全イベントの参加者に貸し出すという。
軟骨伝導イヤホンは、通常の補聴器よりも音漏れがせず、長時間使用による痛みも少ない。
これまでは高齢者ら耳の聞こえにくい人から相談があったとき、窓口の警察官は大きな声で対応せざるを得ず、プライバシーの保護などに課題があった。
2カ所の相談窓口で試験導入する同イヤホンは城南信用金庫から無償提供を受けた。
同信金では今月上旬、全店舗の窓口業務で導入した。
同イヤホンは、奈良県立医科大学の細井裕司学長が2004年に発見した「軟骨伝導」技術を応用した。
同大によると、耳軟骨を振動させることで外耳道内に音を生成することができる。
大崎署の高津智彦署長は、同イヤホンの導入により「特殊詐欺などの被害をより早く発見できるのではないか」と効果に期待を寄せた。
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