聾学校・盲学校の生徒さんを社内見学へご案内!

聾学校・盲学校の生徒さんを社内見学へご案内!

2024年12月5日

どんな番組セットが見られるかは、その日の”運”次第
どんな番組セットが見られるかは、その日の”運”次第


令和6年4月1日に障害者差別解消法が改正されました。
障がいを理由とする「不当な差別的扱い」を禁止することを目的とし企業や団体に障がいのある方から申し出があった場合、合理的配慮が義務付けられるというものです。

そんな時、ちょうど学校の先生から社内見学のお話をいただきました。

盲学校の先生からお申込みいただいた際、
目の見えない子供たちにスタジオをどう案内できるか・・・、
精密機材に触れることは出来るのか・・・と、
見学を受けることに私たちでは力不足ではないかと躊躇しましたが、TBSにおけるCSR推進室の活動として「共に生き認め合う」社会づくりのきっかけになると思い、聾学校と盲学校の生徒さんを社内見学にご案内してきました。


10月31日 (木) 聾学校 3名+引率3名

先生の手話を交えながら、自身で話して原稿読みにチャレンジ!
先生の手話を交えながら、自身で話して原稿読みにチャレンジ!

テレビ業界では説明するまでもない用語となっていますが、「サブコントロールルーム(副調整室)」にご案内した際、手話には存在しないテレビ用語の為、一音一音「サ・ブ・コ・・・・・」と指文字で説明を行います。ほぼタイムラグなく生徒さんに説明内容が伝わります。

今回は通常コースに加えて字幕制作室にも特別にご案内してきました。

テレビを見る際に字幕を付けて見ている方はいらっしゃいますか?

聴覚に障害のある方々にとってテレビを見る際、
字幕放送や手話付きのニュースなどでの視覚情報は欠かせないそうです。
TBSではニュースや、ドラマのセリフ、バラエティーのナレーションなどの音声情報を
文字にして画面に表示する放送サービスを制作しています。

見学終了後、生徒さんのアンケートには「字幕を打つ仕事をしてみたい」
「全て手打ちでやっているのは信じられない」とあり、自身の生活には欠かせない一部となっている字幕制作の裏側が、特に印象に残っていたようでした。


11月1日 (金) 盲学校 4名+引率4名

先生に誘導してもらって模型を触り、構造を確認
先生に誘導してもらって模型を触り、構造を確認

全盲が1名、弱視が3名、計4名視覚障害をお持ちの生徒さんがきてくださいました。
見学の数ヶ月前に先生方と普段のコースを歩きながら、
工夫が必要な部分はどこかなどを事前に打ち合わせ。
スタジオセットや心臓破りの坂道など、大きなものはぼんやりとして認識が難しいとのことで、当日は触って感じることのできるミニチュア室へ特別にご案内。

Nサブコントロールルーム・Nスタジオへご案内した際は、技術チームの協力の下、転ばないように足元の椅子が端へ退けてあったり、モニターを近くで見せてもらえたり、生徒さん達は何事もなく楽しんで体験してもらえました。

後日、先生からメールが届き、「見学中はよく見えなかった生徒さんも帰りの新幹線の中で、撮影した写真を見てとても喜んでいた」とのことでした。

見学を通し、私たちが普段どれだけ視覚を頼りに生活をしているのか痛感させられ、子どもたちに教えるだけでなく私たちにとっても非常に学びの多い1日となりました。



今回のご案内でハンデを全く感じさせない子供たちに、圧倒されたのが本音です。
耳や目が不自由な分、ほかの感覚を最大限に活かして学ぼうとする前向きな姿勢に、私たちも見習わなければと感じました。
CSR推進室としては、”やらない理由”を探すより、
”何ができるか”を考え、地域とTBSを繋ぐ仕事にこれからも尽力していきます。


サステナビリティ創造センター CSR推進室
社内見学スタッフ一同


リンク先TBS CSRはというサイトの記事になります。
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