人工内耳治療は高齢者の生活の質と社会参加を改善する:前向きの長期評価

人工内耳治療は高齢者の生活の質と社会参加を改善する:前向きの長期評価

概要

目的
近年、高齢者の人工内耳(CI)の候補者の数が着実に増加しています。聴覚の改善に加えて、CI治療の他の陽性の効果も臨床の日常で観察されます。患者が直接経験する成功のパラメータとしての「生活の質」は、臨床研究の焦点となりつつあります。生活の質の迅速で著しい向上の明確な兆候は既にありますが、65歳以上の患者における系統的で将来的な長期のデータはまだ不足しています。

方法
この前向きな縦断的観察研究には、71歳から92歳の間の年齢の31人の患者が含まれており、これらの患者は6年前に初めて単側のCI治療を受けました。フリーフィールドの単音節認識に加えて、生活の質は世界保健機構の生活の質尺度(WHOQL-OLD)を使用して評価されました。結果は、以前の研究のデータと比較されました。以前の研究では、生活の質の短期および中期の効果に焦点を当てていました。両方の研究では、同じ患者集団が調査されました。さらに、これらの研究データは同じ年齢の平均人口と比較されました。

結果
発声認識において、術後6か月の結果と術後6年の結果を比較しても有意な変化はありませんでした。術後6か月の結果と術後6年の結果を比較すると、総生活の質スコアや生活の質の他の6つの側面のいずれにおいても有意な変化はありませんでした。特に「社会参加」では、CI患者は治療後6年で同年齢の平均人口の値を上回っています。

結論
高齢患者におけるCIを用いた聴覚リハビリテーション後の生活の質、特に社会参加の向上は、多年にわたり安定しています。

追加情報
出版者の注記
Springer Natureは、発行された地図や機関の所属に関する司法権の主張に関して中立を維持しています。

この論文を引用する場合、APA形式で以下のように記載できます:

Issing, C., Loth, A.G., Sakmen, K.D., et al. (2024). Cochlear implant therapy improves the quality of life and social participation in the elderly: a prospective long-term evaluation. European Archives of Oto-Rhino-Laryngology. https://doi.org/10.1007/s00405-023-08443-6

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