(福島 邦博 先生)
片耳の難聴では、両耳の難聴と異なり、全体的なことばの発達には大きな影響が見られないことが普通です。
しかし、特に騒音がある場所で、聞こえない側から話しかけられると、聞き取りが極端に困難になることがあります。
また音のする方向がわかりづらいので、呼びかけや、危険音に気が付きにくいこともあります。
教室は思っている以上に騒がしい所です(給食の時間の騒音を想像してみてください)し、またランダムに場所が変わる音源からの声を聞き取る(国語の授業で誰があてられるかわかりますか?)にはかなり集中力が必要になります。
こうした特に教室内での学習や、コミュニケーション場面での聞き取りにくさをカバーするためには、クロス補聴システムや騒音下での聞こえを助けてくれる補聴援助システム(ロジャー等)の使用が役に立つ時があります。
医師、言語聴覚士、お近くの補聴器専門店でご相談ください。
出典:Phonak社ホームページ
『子どもの難聴に関するQ&A』
監修:医療法人さくら会 早島クリニック
耳鼻咽喉科皮膚科 理事長 院長
福島 邦博 先生
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