『感音性難聴』の少女が打楽器隊で3回目の演奏 マイクで補聴器にリズムを送る母のサポート
2024/11/05
仙台市太白区の八木山地区で、3日に開かれた催しで楽器経験のない人たちのチームが打楽器の演奏を行いました。メンバーのひとり、小学生の女の子は難聴を患いリズムを取ることが難しいなか演奏に挑戦しました。感音性難聴で普段は補聴器を…
3日、仙台市太白区で開かれた八木山フェスタ。会場の一つ、八木山ベニーランドのステージでは、総勢35人の打楽器隊D-project(ディープロジェクト)による演奏が披露されました。メンバーの1人、荒井あさひさん、9歳。ブラジル音楽で使われる打楽器「チンバウ」を演奏しました。あさひさんは生まれた時から、音が聞き取りにくい感音性難聴で、普段は補聴器を使って生活しています。
あさひさんの母 荒井麻衣子さん:
「親の私は大丈夫?と思ったけど、本人がやってみたいというので挑戦してみることにした」チャレンジ精神が旺盛だというあさひさん。小学1年生から70代の大人までがいる打楽器隊に参加するのは3回目です。
あさひさん母 荒井麻衣子さん:
「純粋で頑張り屋さん。器用なタイプではないけど、とにかく一生懸命練習するっていうところが親の私でもすごいなって」全部できるようになりたい!演奏では、全身を使いながら6種類の打楽器を使ってそれぞれのリズムを刻みます。打楽器隊が結成された今年8月から、楽器ごと、そして全員で練習を重ねてきました。
荒井あさひさん:
「最初から最後まで全部できるようになりたい」6回の全体練習をして、迎えた本番。あさひさん、緊張している様子でした。
荒井あさひさん:
「とても緊張しています。間違えてもいいので笑顔で頑張りたいと思います」打楽器隊の演奏が始まると、集まった人たちの視線が釘付けになりました。母・麻衣子さんのサポートとは…観客席から見守っていた母、麻衣子さん。マイクであさひさんの補聴器に語りかけリズムを取って演奏をサポートします。指揮をよく見ながら最後の一音まで集中して演奏しました。
あさひさん母 荒井麻衣子さん:
「頑張ったと思います。100点ですね」一緒に参加した父の正典さんもあさひさんの姿に成長を感じていました。あさひさん父 荒井正典さん:
「何でも積極的に行くので、(今後も)やりたいことを応援してやらせていこうかなって」
荒井あさひさん:
「ソロが楽しかったです。楽しい思い出になった」あさひさんは、これからも前向きに挑戦を続けます。
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