手話で注文できるサイニングカフェ「おひさま食堂」オープン 山形

手話で注文できるサイニングカフェ「おひさま食堂」オープン 山形

2025/04/01 20:15 山形新聞

手話などを使ったコミュニケーションを取れるサイニングカフェ「おひさま食堂」=山形市

手話などを使ったコミュニケーションを取れるサイニングカフェ「おひさま食堂」=山形市
(山形新聞)


 手話や指さしなどで注文できるサイニングカフェ「おひさま食堂」(佐藤生実店長)が1日、山形市南部児童遊戯施設・シェルターインクルーシブプレイスコパル内にオープンした。手話を勉強中のスタッフが接客する。運営する合同会社ヴォーチェ(同市、佐藤奈々子代表)は「違いを認め、尊重し合う、インクルーシブを体験してほしい」としている。

 同社はコパルの運営代表企業で、身体に障害がある子どもの発達支援などの事業を展開している。同社の施設では日常的に、聴覚や発話に困難がある利用者に対し簡単な手話を使っているという。手話によってコミュニケーションの幅が広がる経験や、地域共生やインクルーシブなど、コパルの運営の柱と合致するとして、県内で珍しいサイニングカフェを企画した。

 立ち上げを担当した同社の土屋しお美さん(43)は「食堂をきっかけに、障害の有無に関係なく手話が使われるようになれば、うれしい。ろう者に手話を教えてもらう機会もつくりたい」と話す。

 今後、市内の県立山形聾(ろう)学校の生徒たちにアルバイトを募集し、接客を通じてソーシャルスキルを高める場にもしていく。

 食堂ではパンやクレープなどの軽食、飲み物、日替わり定食を提供する。注文方法はサイニングが意味する手話のほか、アレルギーの有無や支払い方法などが書かれたメニュー表があり、指で示して伝えることができる。音声を文字に変換するアプリも用意した。

 初日は多くの家族連れが訪れた。佐藤店長らは健常者にも手話を交えて「ありがとうございます」などと接客していた。孫と訪れた同市見崎、会田義光さん(68)は「学校では学べない世界に触れられる」と笑顔を見せていた。


リンク先はgooニュースというサイトの記事になります。


 

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