若者に手話を普及させたいと、奈良県香芝市が6月から手話での日常会話を紹介する動画「かしば手話のじかん」をユーチューブで公開している。
今後も月1本のペースで動画の制作・公開を続ける。
市は2020年、手話に対する理解促進などを盛り込んだ条例を制定した。
具体的な施策を検討した結果、若者を対象とした啓発活動を進めることを決定。
若者が日ごろよく視聴するユーチューブ上に動画を掲載することにした。
公開した動画は市職員が撮影し、長さは2分5秒。
出演者2人が「こんにちは」「今日はどこへ行くの?」など簡単な会話を手話で進める。
また、手の動きについても、単語ごとに字幕で解説。例えば「元気」の場合、「ひじを張り、こぶしを2回下に振ります」などと分かりやすく説明している。
動画に出演した市聴覚障害者協会の街(つじ)好平会長(61)は手話の魅力を「手だけでなく口や表情も使って喜怒哀楽を表すので、気持ちをそのまま表現できる」と説明する。
市内で開かれている手話奉仕員養成講座で講師も務めており、「手話で楽しくおしゃべりをするのが上達のコツ。
動画をきっかけに講座を受講してほしい」と訴えている。
リンク先は毎日新聞というサイトの記事になります。