補聴器がもたらす〝自然な〟生活 日本には聴覚障害者1400万人 GNヒアリングジャパン、マーティン・アームストロング社長

補聴器がもたらす〝自然な〟生活 日本には聴覚障害者1400万人 GNヒアリングジャパン、マーティン・アームストロング社長

年を取ってもアクティブな生活を送るうえで手助けとなるのが補聴器だ。

世界的な補聴器メーカーの日本法人、GNヒアリングジャパンは騒音下でも「自然な聞こえ」を実現する技術を追究している。

スマートフォンやテレビと連携する「スマート補聴器」など技術の進化は目覚ましいが、実は日本での補聴器の普及率は高くないという。

マーティン・アームストロング社長(56)にその理由と取り組みを聞いた。



――主力製品の特徴を教えてください
「『リサウンド・オムニア』は、騒音下での会話の聞き取りを、自社既存製品との比較で150%向上させました。会話の邪魔になる雑音をカットするだけでなく、周囲の環境音を邪魔にならない程度残すため、周囲の環境から切り離されたと感じることがないようにして、自然な聞こえを実現しています」

――音質以外の特徴は
「デザインもクールで、着けている人が恥ずかしくないようなものにしています。スマートフォンやテレビなどの機器との接続も非常にしやすくなっています」

――日本では補聴器の所有率は高くないそうですね
「最新の調査結果では日本における補聴器所有率は15%で、デンマークの55%、英国の53%、フランスの46%、ドイツの41%などと比べて低いです。使用率が高い国は、ほとんどが政府からの補助があります。欧州と比べて日本では高齢者が若い世代と同居しているケースが多いので、補聴器を使わなくて済むという面もあるようです」

――補聴器を使うメリットは
「安価な『集音器』と医療機器である高価な『補聴器』の区別がつかず、安易に集音器を使う方もいらっしゃいますが、医療機器としての基準をクリアしていない集音器で同じ効果を期待することはできません。集音器はあくまで音量を拡大する機器となります。補聴器は装用者の聴力に合わせて細かな調整を施し、装用者と二人三脚で時間を掛けて聞こえのリハビリを行い、そこで始めて効果を感じることができる医療機器です」

――補聴器を使うべきタイミングは
「テレビの音が大きくなると聞こえが悪くなっているサインです。一般的に軽度難聴のレベルで補聴器を検討すべきだといわれていますが、大半の方は中等度難聴以上になってから補聴器を装用し始めるのが現実です。個人差はあるものの、加齢による難聴は高音から徐々に聞こえにくくなるため、本人が気付いたときにはかなり進行しています。近年では難聴を放置することが認知症のリスク要因になるといった研究が発表されており、聞こえづらさを感じたら早めに耳鼻科の、できれば補聴器専門医を受診することをお勧めします」

――日本市場での存在感は
「GNヒアリングの認知度だけでなく、補聴器そのものに対する一般の人々の関心も低いのが現状です。しかし、世界の補聴器メーカーの〝ビッグ6〟の1社として、常に業界をリードする新技術を開発・発表しており、他社に先駆けて業界の新基準となる技術を確立するテクノロジーリーダーとして業界で知られています」

――今後の目標について
「1つは、現在の会社を変革し、組織がより良い場所となることで、お客さまに優れた水準のサービスを提供することです。より重要な2つ目の目標は日本市場を変革することです。日本には約1400万人の聴覚障害者がいますが、そのうちわずか約200万人しか補聴器を使用していません。難聴の改善に貢献することは私たちの義務と考えています」

――どのような取り組みを進めていきますか
「私はGNヒアリングジャパンに加わったとき、母に補聴器をプレゼントしました。母は『今までで最高のプレゼント』と話してくれました。子供世代の家族は、老齢の親世代が、医療機器である補聴器を購入することの利点について理解する必要があります。補聴器は真に全ての人の生活を良い方へ変えることができるのです」

リンク先はzakzakというサイトの記事になります。

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