世界デフテニス選手権がギリシャで開幕 常葉大菊川高・相原風城は4種目に出場「持ち味のストロークで最後の1ポイントまで諦めない」

世界デフテニス選手権がギリシャで開幕 常葉大菊川高・相原風城は4種目に出場「持ち味のストロークで最後の1ポイントまで諦めない」

聴覚障害者の国際テニス大会の「世界デフテニス選手権大会」が23日、ギリシャ・クレタ島で開幕する。

日本代表として常葉大菊川高から先天性で重度難聴の相原風城(かざき、3年)がシングルス、ダブルス、ミックスダブルス、団体戦の4種目に出場。

中学2年以来の2度目の世界大会挑戦になるが、25年東京で開催されるデフリンピックでの「金メダル」を目標に1試合ずつ奮闘することを誓った。

25年東京開催のデフリンピックに向け、未来のメダリスト相原は目を輝かせた。

テニスを始めたのは小1から。習い事は断られることが多かったが、袋井市のブレスパティオテニスクラブの「誰でも可」という張り紙を見て応募した。

小学5年で「日本ろう者テニス協会」の強化指定に選出され、中学2年時に出場した世界選手権(トルコ)ではチーム最年少の14歳でユース部門に出場。

クラブで長年指導する山下雅弘コーチ(62)は「パワー系で思い切りがいい。

加えて、高校でプレーの駆け引きがわかるようになった」と話す。

幼稚部から中学まで浜松聴覚特別支援学校に通っていた。高校は沼津聴覚特別支援学校へ進学する選択もあった。

寮生活のため、クラブへ通って競技を続けることができなくなる可能性もあった。

同校にもテニス部がなかった。

「続けたい思いが強かった」と、常葉大菊川を選んだ。テニス部に入り、初めて部活動の楽しさを知った。

昨年はデフテニス全国大会でダブルスは3位。

今年は9月上旬の全国大会で男子シングルスで8強入りを果たした。

デフテニスは補聴器などを外してプレーする。ボールが飛んでくる位置を音で予測せずに、相手のラケットの角度やスイングスピードなどの視覚情報で判断する。

2度目の世界大会挑戦になるが「(海外選手に比べ)体格は負けているが、自分の持ち味であるストロークで最後の1ポイントまで諦めずに試合をやりたい」と意気込む。

8月に磐田市役所を表敬訪問し、草地博昭市長からエールを送られ、発奮。

「まず1戦ずつ勝ちきり、最終的には世界一を目標にしたい」と力を込めた。

リンク先はスポーツ報知というサイトの記事になります。

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