軽度認知障害のある高齢者とない高齢者では、聴覚処理は異なるが、末梢聴覚は異なる

軽度認知障害のある高齢者とない高齢者では、聴覚処理は異なるが、末梢聴覚は異なる

要約

目的
聴覚および聴覚処理(AP)の障害は認知症のリスク要因とされているが、臨床的に診断された軽度認知障害(MCI)を持つ人々がそのような障害を示すかどうかは不明である。この分析の目的は、APのバッテリーを使用して臨床的に診断されたMCIの有無にかかわらずAPを比較することである。

方法
「Keys to Staying Sharp」ランダム化臨床試験(NCT03528486)の274人の高齢者のデータを分析した。時間処理、両耳処理、および劣化音声理解の3つの領域を6つのテストで評価するAPバッテリーが実施された。分析はhttps://osf.io/nga4vで登録された。

結果
臨床的に診断されたMCIの有無にかかわらず、年齢(p = .002)、左耳の純音聴力(p = .007)、性別(p = .015)、および人種(p < .001)で有意な差が見られた。これらの共変量は多変量共分散分析に含まれ、両耳処理の測定においてMCIの有無による有意差が示された(ps ≤ .006)が、時間処理や劣化音声の測定では有意差が見られなかった(ps ≥ .093)。年齢、性別、および人種を調整した後、純音聴力平均値にはMCIの有無による有意な差はなかった(ps ≥ .292)。

結論
両耳領域のAPはMCIで障害されているが、末梢聴力はMCIの有無によって有意に異ならなかった。両耳処理のAP測定でのパフォーマンスの低さは、注意を分割する問題を反映しており、認知症のリスクを示している可能性がある。結果は、認知障害の早期発見および介入に関する臨床的な意味を持つ。

リンク先はASHAWIREというサイトの記事になります。(原文:英語)
Back to blog

Leave a comment