<栗山巧選手の凄さ>
あっという間に年度末ですね!
1年前は得体のしれない恐怖に満ちていましたが
この1年、世界中で多くの人が
今、自分に出来る事を考えて過ごした1年だったのかなと思います。
もちろんまだ感染症の流れは収まっているわけではないのですが
今回の感染症によって見えてきた社会の課題、
個人の課題は引き続き改善するようにしていかなくては、ですね。
さて、何回かブログでも紹介してまいりましたが
わたしは小学3年生の時に、
西武ライオンズの試合に衝撃を受けて以来の
3月26日に開幕してくれた今シーズン、
西武ファンにとって、素晴らしい選手が沢山いるなか、
特に楽しみな選手がいます。
プロ20年目の大ベテラン、栗山巧選手です。
栗山巧選手はライオンズ球団初の2000本安打達成という大記録まで
72本(2021年3月31日時点)に迫っています。
(同日足の張りで登録抹消という試合に出ない形になっていますが
復帰してまた記録達成するのが楽しみです!)
栗山選手、記録ももちろん素晴らしいのですが、
同時に野球に対する姿勢がとても真摯で、
西武ファンだけではなく、パリーグの野球チームが好きな方なら
みんなが「いぶし銀」と応援してくれているような選手です。
子どものころから練習熱心で、
365日練習を欠かさなかったというエピソードもあるくらい。
大記録の更新を前にしているからか
今年のシーズンには沢山のインタビューを受けていました。
その1つがこちら↓
記事もよかったら是非読んでいただきたいのですが
栗山選手は、ほんのひと握りの選手しかなれないプロ野球選手の中でも、
更にほんのひと握りの人しかたどり着けない、
20年も第一線で活躍している選手なのに少しも驕ることなく、
日々自分に出来る事にひたむきに向き合うことに価値を置き、
真摯に努力した先にはじめて見えるものがある、という
努力の人であることが垣間見えるインタビューです。
日々自分にできる最大の努力を積み重ねることの価値を
教えてくれる凄くてそしてステキな選手です♪
日々の努力と積み重ね、そして野球というと
おそらく日本人のほとんどの人が知っている
イチロー選手も思い出します。
万が一ご存じない方が読んでくださった時のための補足ですが
ギネス記録認定までされている記録にも記憶にも残るスーパープレイヤーです。
イチロー選手も栗山選手も、とにかく日々、
その日自分にできる努力を続けていらしたという共通点があります。
イチロー選手の名前しか知らない、というかたは
是非こちらの記事を。
少し前の記事ですが、毎日努力を続ける事の大変さ
努力出来る人=天才 というのが解る内容です。
<補聴器調整も日々の努力の積み重ね>
そしてこの2人の天才の話が
補聴器と何の関係があるの?と
そろそろお感じになられるかと思うのですがここから本題です。
前置き長くてスイマセン。
先日、JINOがチームとしてご一緒している
補聴器外来の言語聴覚士(ST)の先生と
お話をしていた時のこと。
その先生は長らく聴覚の世界に携わっていらした方で
補聴器業界では有名な、とあるメーカーさんの
「おまかせ回路」という機能を開発したお1人です。
この機能、充電式の補聴器が一般化してくるまで、
補聴器の最大課題の1つだった「電池の入れ間違い」を防ぐ、
ウルトラスーパー飛び道具的なアイデアで
特にご高齢の補聴器使用者の方にとって
画期的で意味のある機能です。
STでもあり、認定補聴器技能者の資格もお持ちの先生で、
何よりも患者さんお1人お1人に向きあう心持がとても真摯な
補聴器の世界の大先輩でもある先生が、
会話の中でふと、
「毎日、今日の患者さんには、あれがベストだったかな~って悩む」
という事をおっしゃられました。
いつも真摯に患者さんと向き合われていることは
一緒のチームで働かせてもらっている私たちが良く知っています。
補聴器外来の診察の終わりには、毎回ぐったりするほど
エネルギーを消費していらっしゃる先生でも
「何年も患者さんと向き合ってきていても
『これが正解!』っていう風にはなかなか辿りつけない。
でも患者さんの顔が見る度に元気になったり、
外来に来るのが楽しみって言ってくれたり
補聴器を楽しく使いこなしてくれるようになっている姿をみられると
あ~よかったあっ て少し安心する。」
とおっしゃっていて。
そのお姿に、栗山選手やイチロー選手の姿が
オーバーラップしてしまいました。
日々自分にできる最大限の努力を積み重ねる。
けれど「こうしたい」とか「こうなりたい」というよりも
「出来る事をした結果」=「良い結果」だっただけ、ということが
達人の達する域なんだなあと。
私などはつい、知識と経験に甘えて
「このやり方があってる」「これでよい」
という思いに駆られてしまいがちですが
そこがゴールじゃないもんなあと
先生とお話しながら改めて気づきました。
私たちには沢山の人に、
「聞こえ」ということについての興味を持って欲しいとか
「音」「手話」「聴覚」って人の暮らしにとって
どれだけ身近なものなのか知ってもらいたいとか
「補聴器の器械としての機能を最大限に活用して喜んでほしい」
という「こうしたい」「こうなりたい」はあるのですが
「これが出来たら正解!」という事を作りたいんじゃないよなあ、と。
聴力や音色の好みは1人1人違うから、合う補聴器も1人1人違う。
それと同じように、目の前のお客さん・患者さんにとっての
「一番良い」は一度辿り着いて終わりではないなと。
私たちが何よりも嬉しいのはお客さん・患者さんの
「嬉しい」という声や、笑顔。
そしてそのために出来る努力を積み重ね続けるのみなのですが
ついつい、ゴールを求めがちな自分を大いに反省しました。
JINOで、補聴器大手全部のメーカーを取り扱っていると
こんなに頻繁に色々な変更や機能の追加が起るのかあ~
というほど、製品のちょっとしたバージョンアップが
各メーカーでしょっちゅうあります。
それも全て覚えて、使いこなせるようになるには
思っていた以上に多くの時間が必要です。
でも、それもこれも全ては
今日私たちに出来る努力の1つに過ぎず
この努力を続けた先にはきっと、
一番見たい、お客さん・患者さんの嬉しいお顔が待っている。
私自身は達人の域にはまだまだ先が遠そうですが
日々出来る努力を続けていって
1人でも多くの人の嬉しいって笑ってらっしゃるお顔が
待っていたらいいなあ。と思うのでした。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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明日から新年度!
何か新しく始まる方も、そうでない方も
素敵な1日でありますように✨
LMH 郷司