みんなの介護の「困った」を解決!介護中の災害、備えることは?

みんなの介護の「困った」を解決!介護中の災害、備えることは?

介護をしながら暮らしていく中で〝困った〟ことは、随所に潜んでいる。ケアマネジャー、カフェ店長の森岡真也さんに役立つ情報や気をつけるポイントを聞きました。

2025.03.31
イラストレーション・山田美津子 文・殿井悠子


Q. 介護中の災害、備えることは?
A. 防災訓練などに参加し、要介護者がいることを周囲に伝えておく

昨年(2024年)は年明けの能登半島地震に始まり、南海トラフ地震臨時情報が発令されたりと、自然災害の恐怖と隣り合わせだった。一般的な備えに加えて、介護中に災害が起きたときに必要なものは何があるだろうか。

準備するもの:医療品や治療食を最低1週間分

「一般的な防災グッズに加えて、最低でも1週間は医療・介護関係者や各自治体が訪問できない可能性を想定して、必要なものを揃えておきましょう」

と、森岡真也さん。生きるために欠かせないのは医療品と治療食だ。

「医療機器を使っている人は、電源確保が命綱。災害時に充電できる場所を自治体が用意してくれるので、そういうスポットを調べておくと安心です。公共の場は混雑するため、ソーラーパネル付きの家庭用蓄電池を購入する人もいます」

「嚥下機能障害があって、通常支給されるカンパンやアルファ米、カップラーメンなどの防災食が食べられない人は、保存がきくレトルト食品などでご自身が食べられるものを備蓄しておきましょう」

東日本大震災の教訓では、個人的な生活必需品の支給不足があった。薬や医療機器に加えて、眼鏡や補聴器、また補聴器の電池、入れ歯や義歯の洗浄剤、ポータブルトイレの凝固剤、食事のとろみ剤などは、なくなると不便。

避難所の確認:一般の指定避難所と福祉避難所の場所をチェック

福祉避難所は、高齢者や障害者、妊婦など、避難生活に特別な配慮を必要とした人が対象。一般の避難所とは異なり、トイレや階段などのバリアフリーが徹底されていたり、介護用品が備蓄されたりしている。

「福祉避難所は、被害の程度や通常の避難所の状況に応じて開設されるため、災害直後には設置されません。まずは一般の避難所に避難して、自治体の動きを見ておきましょう」


支援要請:近所の人や自主防災組織に、災害時避難支援の要請をしておく

「親が要介護状態で、家族だけでは避難所に連れて行けないときは、近所の人や近くの防災組織に、支援をしてもらう必要が出てきます。日頃から地域の防災訓練などに参加して、要介護者の存在を知っておいてもらうことが大切です」

自治体ごとに作成される「避難行動要支援者名簿」に登録しておいたり、自治体で配布されるヘルプカードに、連絡先、医療機関やケアマネジャーだけでなく、医療機器を使っている場合は取扱業者の情報等を一覧にしておくと安心だ。

避難訓練の様子


森岡真也 さん (もりおか・しんや)
ケアマネジャー、カフェ店長
「モテギ」の新宿ケアセンター長として、包括的に地域に貢献。2022年より「サニーデイズカフェ」を立案・創設し、現在は店長に。


『クロワッサン』1134号より


リンク先はクロワッサンONLINEというサイトの記事になります。


 

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