吉田匡良(デフサッカー日本代表監督) | ニッポンチャレンジドアスリート | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93

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2025.03.31

吉田匡良(デフサッカー日本代表監督)

1982年生まれ、奈良県出身の42歳。サッカーの名門・東福岡高校で1年生からレギュラーで活躍。全国高校選手権で優勝を果たし、U-16・17の日本代表にも選ばれました。2001年、Jリーグ・京都パープルサンガに入団してJ2優勝を経験。2008年、現役引退後は指導者に転身して、これまで1万人以上を指導しました。2024年5月から、聴覚に障がいを持った選手がプレーするデフサッカーの男子日本代表監督に就任。わずか7ヵ月で、アジア太平洋ろう者競技大会を制覇し、今年11月に開催される東京デフリンピックでメダル獲得を目指します。


◾️東福岡高校に進学した吉田監督は全国高校選手権で全国制覇を経験、U-16・17の日本代表にも選ばれた。高校卒業後は、当時J2の京都パープルサンガに入団、いきなり優勝を経験。Jリーガーとしての経験は、吉田監督の指導者人生の中でどう役立っているのだろうか?

「積み重ねてきたことっていう経験が、今の指導者になったときにすごい繋がっているっていう部分はあります」


◾️2008年に現役を引退した吉田監督。サッカー指導者に転身した。

「たぶん2008年、27歳だったかなと思うんですけど。現役を引退するまでにいろんなことを考えました。JFLとか、そのときにオファーとかあったんですけども、やっぱりこの27歳から30歳になるまでの3年間をどう向き合うかっていうところはすごい考えました」

「やっぱり27歳から指導者として1年目っていうのをやっていった方が今後の人生のためになるんじゃないかっていう考えで『もう引退しよう』と思って、日本のサッカーの成長のために、何か自分ができることはないかなと思ったのがきっかけですね」


◾️吉田監督がデフサッカーと出会ったきっかけは?

「自分の息子が難聴児なんですよ。で、今、補聴器をやってるんですけども。たまたま自分が埼玉県のリーグで38歳ぐらいのときかな、ちょっと自分が体動かしたいなと思って県リーグのところでやってた1年があるんですけど。その1年目のときに、たまたま練習参加しに来た選手が補聴器をしてたんですよね。で、その補聴器をしていた選手に聞いたら、デフサッカー日本代表ですっていう話があったんですよ。そこからのきっかけっていうのになっていきます」

「やっぱり自分の息子がまずデフで生まれてきた。でも、デフっていうのは個性なので、何も自分は一般の子たちと一緒だと捉えてるんですけども。でも、やっぱり自分の息子が補聴器をつけている中で、出会った選手がどういう風な人生を送ってきたのかなっていうのがすごい興味が湧いて。そこから今に繋がっていくっていう形ですね」

「その当時はまだ何もデフサッカー日本代表にこれから携わるとかっていうのは全くなかったんですよ。でも、その選手がドイツに行っていて、2年前に帰ってきたとき、自分がその選手と会ったときに『何かデフサッカー日本代表に対してできないですか?』っていうところからのスタートになります」


◾️デフサッカー男子日本代表は、2023年の世界選手権で準優勝に輝いた実績がある。今の男子日本代表は?

「世界ランクでいうと、日本は6位になります。で、1位がウクライナだったと思います。その2023年のときは、ウクライナと日本代表が試合をして、2-1で負けてるんですけども、でもやっぱり素晴らしい成績を収めてくれたんじゃないかなって、本当に誇りに思います」


◾️吉田監督が初めて男子代表の指揮をとった国際大会が、去年の暮れに行われた「アジア太平洋ろう者競技大会」。吉田監督は就任から7ヵ月でアジアチャンピオンに輝いた。

「やっぱり就任7カ月で、なかなかチームをまとめ上げて優勝できるかって言っても、強いチームでもやっぱりチームがまとまらないと、絶対に優勝っていうのは掴み取ることはできないと思います」


◾️東京デフリンピックに向けて、いま強化しているところは?

「周りを見るっていうのがやっぱり大事になってくるんですよ。選択肢を増やす。やっぱり耳が聞こえない分、後ろの声って聞こえないっていう部分があるので、より周りを見て、手話で伝えるとか。自分の監督の姿を見て、伝えている部分を見るとか。もう瞬時に判断をしていかなきゃダメなので」


◾️東京デフリンピックは、デフサッカーを知ってもらうまたとない機会だ。

「我々がやってるのは、健聴者と何も変わらないようなサッカーをする、っていうのは自分は掲げてるところなので。泥臭いところをみんなに見てもらって。本当に一生懸命やってるところを、見に来てくれた皆さんを巻き込んでいくようなサッカーを自分は掲げているので、そういう風なサッカーをやっていきたいなと思います」


◾️東京デフリンピックに向けて、吉田監督に抱負を聞いてみた。

「福島県でやっていただくっていうのは、やっぱりまた環境面とかね、整ってる部分があると思うので。そこの部分も、福島県の方たちも、本当にもう全県民が、まずは見に来ていただければ嬉しいなっていうのはありますね」

「Jヴィレッジで開催になるので。あそこはもう素晴らしい芝生が何面もあって。あとは競技場があるので。そういう風な素晴らしさもあるので、やっぱりそこでできるってことは幸せですね」


◾️東京デフリンピックに向けて、男子日本代表は4月2日に国立競技場でJFLの「クリアソン新宿」と対戦が決定した。

「実現した内容っていうのは、たまたま自分の知り合いが国立競技場を運営する立場になるんですよ。自分の後輩になるんですけども。やっぱりもっとこのデフサッカーを世に知ってほしいっていう思いを伝えて、で、そこから自分の後輩が『じゃあ吉田さん、それを実現させるために自分も動きます』からスタートになりましたね」

「いやもう、JFLのチームっていったら、どこも強いと思います。自分はもうワクワクしかしないですね。もう負けるつもりは一切ないです。クリアソンさんがやっぱやっていただけるっていうことになって『どう勝てるか』っていうところを今やっています」

「ぜひ足を運んでいただければ嬉しいです。」


◾️吉田監督に、デフサッカー指導者として、これからの夢を聞いてみた。

「まずはデフサッカーっていうことを知ってもらうっていうことが大切だと思っています。まだまだ今、僕が就任した当時はデフリンピックの認知度が16パーセントだったんですよ。でも今、いろいろ認知度が上がってきた中で、認知度が38パーセントまで上がったんですよね。まずは、誰に言っても『デフサッカーね』みたいな。『デフリンピック、知ってる知ってる』って。オリンピックを知っている、それぐらいの認知度にやっぱりまずは上げていけたらなっていうのはあります」

「なので、デフリンピックを……世界大会になるんで。ぜひ見に来ていただきたい、っていう思いはあります!」


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後藤将起(ブラインドサッカー)


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