難聴予防の優先順位と難聴の世界的な原因別負担の推定: 体系的な迅速レビュー

難聴予防の優先順位と難聴の世界的な原因別負担の推定: 体系的な迅速レビュー

概要

背景
難聴は世界中でおよそ10億~60億人に影響を及ぼしている。多くの症例は予防可能である。我々は、髄膜炎、中耳炎、先天性風疹症候群、サイトメガロウイルス、および耳毒性薬剤(特にアミノグリコシド系薬剤、白金系化学療法薬、抗マラリア薬)に起因すると考えられる新たな難聴症例の年間数を推定することを目的とした。

方法
難聴の各原因の年間世界発生率を算出するために、対象を絞った迅速な系統的文献レビューを行った。推定される原因ごとに難聴の有病率を推定した。各原因について、推定される曝露人口に曝露に関連する難聴有病率を掛け合わせることにより、曝露に関連する年間の世界的な難聴症例数を算出し、必要に応じて死亡率を考慮した。

調査結果
年間推定2億5,700~300万人が予防可能な難聴の原因にさらされており、世界中で年間推定3,300~800万人が新たに難聴に罹患している。ほとんどの難聴症例は、耳毒性のある薬剤に暴露された患者であった(短期間のアミノグリコシド療法によるものが1,900-600万例[1,200-600万例-2,700-900万例の範囲]、抗マラリア薬によるものが1,200-300万例)。難聴の原因は、中耳炎が818,000例、髄膜炎が346,000例、サイトメガロウイルスが114,000例、先天性風疹症候群が59,000例と推定された。

解釈
予防可能な難聴の世界的負担は大きい。疾患の後遺症や耳毒性のある薬剤に起因する難聴は、難聴の世界的負担に大きく寄与している。これらの疾患の予防は、世界保健上の優先事項であるべきである。

資金援助
米国国立聴覚障害研究所および米国国立老化研究所。

(中略)

リンク先はTHE LANCET Global Healthというサイトの記事になります。(原文:英語)

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