補聴器の効果を客観的に測定するには、測定機器を使った『効果測定』があります。
この効果測定はスピーカーから出る音で2つの測定を行います。
①音場閾値測定(おんじょういきちそくてい)
補聴器をつけていない状態での聞こえと補聴器をつけた状態での聞こえを測定し、『音の聞こえの効果』を客観的に測定します。”ピロロ、ピロロ”という音が僅かでも聞こえた時に応答ボタンを押して記録します。
②音場語音測定(おんじょうごおんそくてい)
こちらは、”あ”、”え”といった単音節という言葉を聞き、その正解率を(%)で表す測定で、『言葉のきこえ方の効果』を客観的に測定します。
こちらも補聴器をつけていない状態での聞こえと補聴器をつけた状態での聞こえを測定します。
言葉の聞き取り検査を行うことで、言葉を聞き分ける限界を把握したうえで、補聴器をつけたときにどれくらいの音量に設定すると一番聞こえがよくなるかを判断することができます。
補聴器の音に慣れないとうるさいと感じたり、よく聞こえないと感じたりすることがありますので、きめ細かく効果測定をしながら調整をして、納得できる聞こえに近づけていきます。
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