ドラマ『妻、小学生になる』

ドラマ『妻、小学生になる』

10年前に最愛の妻・母を突然の事故で失ってから生きる気力を失った夫と娘の変化と命を失いながらも家族を思う気持ちが強く成仏できなかった妻・母に起きるファンタジーな触れ合いの中で、家族が変化していく姿を描いた作品です。


www.tbs.co.jp

放送第1回から最終回まで涙なしに見られる回が1度もなかった(私だけかもですが)ドラマです。

大切な家族、心の支えを失った側の前向きに変化する姿という視点だけでなく、

・亡くなった側から、辛い事や思うようにいかないことがあるけど

1つ1つ小さな幸せを見出すのは自分自身だと気づかされる

・亡くなった側からのもどかしさを想像する視野の広さの大切さに気付かされる

という点や、

・偶然ファンタジーに巻き込まれた人たちの立場から

時には面倒くさく感じることもある人と人の関り合いも、自分が生きている以上は、大切に無理なく向き合った方が楽しく過ごせるかもという描き方が秀逸な作品でした。 

特に、大切な人を失った経験のある人なら、誰しもが思う、もう1度会って話したい、触れ合いたい、もう1度大好きだと伝えたい、という夢を物語にするだけではなくて、どうせ生きているなら楽しく美味しく(ドラマの中のセリフです。)生きたほうが楽しいじゃない!という気持ちになったり、「おはよう」「おやすみ」とか「いただきます」「ごちそうさま」という日常に意識せずに使っている挨拶を交わす時間がどれだけ尊い時間なのか、という事も思い出させてくれるファンタジーなのに深い愛情に富んだ作品でした。

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