デフバスケと手話知って 埼玉・久喜の大学生川島選手 11月に東京デフリンピック 「もっと活躍して広めたい」 市の公式動画で手話解説も

デフバスケと手話知って 埼玉・久喜の大学生川島選手 11月に東京デフリンピック 「もっと活躍して広めたい」 市の公式動画で手話解説も

2025/02/04/09:49 

東京デフリンピックへの出場を目指すデフバスケットボールの川島真琴選手=久喜市役所

公開予定の動画でデフリンピックの手話を解説する川島真琴選手(久喜市提供)

 聴覚障害者によるバスケットボール「デフバスケットボール(デフバスケ)」に打ち込む久喜市の大学生川島真琴選手(22)は、日本代表として昨年9月のアジア選手権で金メダルを獲得し、11月に行われる「東京デフリンピック」への出場を目指している。試合中のコミュニケーションにも使われる手話を解説する市の公式動画に4月から出演。「もっと活躍して、デフバスケと手話を広めたい」と意気込む。

 川島選手は生まれつきの難聴で、普段は補聴器を着けて生活している。小学3年の時、姉に誘われて「楽しそう」と思い、地元のミニバスケット(ミニバス)チームに加入。練習試合を見学したのがきっかけで中学2年からデフバスケを始め、高校2年でフル代表入り。身長169センチと選手としては決して大柄ではないものの、リバウンドと切り込みの強さを武器にセンターを務める。

 デフバスケの基本的なルールはバスケット(バスケ)と変わらない。ただ、試合中は補聴器を外し、ドリブルやシューズの音が聴こえない中、選手たちは手話やハンドサインなどを駆使して意思疎通する。通常のバスケに慣れていた川島選手は最初、「声を出しても反応してくれなくて戸惑った」。そもそも手話が得意ではなかったため、コロナ禍だった大学2年の時、チームメートの協力を得て習得した。

 アジア選手権は3チームで争ったが、東京デフリンピックでは欧州を中心に多くの出場国が予想される。金メダルを目標に掲げる川島選手は「私が活躍することで、多くの人にデフバスケを知ってもらい、耳が不自由でもバスケを楽しめることを伝えたい」と笑顔。日本代表候補指定強化選手に選ばれ、毎月の合宿に参加している。

 依頼を受けて出演することになった動画は、久喜市の投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルに毎月投稿される。市の話題や簡単なあいさつなど5単語ほどを1分以内に収めて解説。収録は既に終えており、「視聴する人が読み取りやすいよう、口の動きも含めてゆっくりとした手話を意識した」という。

 担当の市障がい者福祉課は「デフリンピックが開催される年に出演してもらい、手話への関心が高まることを期待している。こういった形でコミュニケーションを取れることを市民に広く知ってもらいたい」としている。


リンク先は長崎新聞というサイトの記事になります。


 

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