鳥取市で開催される手話パフォーマンス甲子園まであと3日。
山陰から唯一出場するのは、鳥取県立鳥取聾学校。大会への思いを紹介する。
手話を使ったダンスや演劇などのパフォーマンスで表現力や正確さを競う「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」。
手話を身近に感じてもらおうと手話言語条例を制定した鳥取県で毎年開催されていて、今年は鳥取市のとりぎん文化会館で行われる。
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今回で7回目の出場となる鳥取県立鳥取聾学校は、去年の大会で鳥取県聴覚障害者協会賞を受賞した。
今年のテーマは「過去と現在、そしてこれから」。鳥取県で手話言語条例が制定されて10年目の今年、手話の歴史をたどり、これからのあり方を考えていくストーリーだ。
鳥取聾学校 中井暁子先生:「手話(言語条例)が10周年という一つ大きな節目だということと、あと君たちが何を伝えたいかというのを話し合ってみてごらんということで生徒たちで話し合いながら決めていきました」
出場メンバーは鳥取聾学校の高等部に通う1年生3人と2年生4人。
自立活動の授業の一環でこの手話パフォーマンスに取り組んでいた。
―――演劇練習の様子―――
「僕の分も買ってよコーラこ・お・ら!」
遠くにいる人に「コーラを買ってほしい」と叫んでいるが、街のノイズで聞こえない。
しかし、手話で話すと伝えることができる。
「聞こえる人でも騒音で聞き取りづらい時、手話を見たらわかるって手話って便利だね」
演劇では、手話を使うことが禁じられていた時代などを振り返り、誰もが手話で話せるこれから先の未来を願う。
先生:「立ち位置が違う た・ち・い・ち が違う」
この日は本番1週間前だったが、行事や体調不良などで練習になかなか参加できていなかった生徒も。
生徒:「新しい台本で立ち位置も図で書いてあるからこれを見ながらやろう」
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リーダーはいないとのことだが、時間がない中でも自主的に生徒同士で助け合う。
鳥取聾学校2年 竹村颯太さん:「僕らが引っ張っていかないと手話パフォーマンスが最高にならないというか満足いかないような気がしたので、頑張って引っ張っていこうと思いました」
今年7月に行われた予選には全国から69校が参加。山陰からは鳥取聾学校のみが本大会に出場する。
鳥取聾学校2年 竹村颯太さん:「本番ではもちろん優勝目指して、みんなが個性あふれるパフォーマンスができるようにしていきたいです」
日曜日に開催される手話パフォーマンス甲子園。高校生たちが伝えたい思いに注目だ。
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