米国における難聴 - 統計と事実

米国における難聴 - 統計と事実

難聴とは、部分的または全体的に聞こえが悪くなること。

難聴には一時的なものと永続的なものがあり、突然起こることもあれば、時間をかけて徐々に進行することもある。

2019年現在、世界中でおよそ4億3,000万人が障害を伴う難聴に苦しんでおり、2050年には7億1,100万人に増加すると予測されている。

難聴の有病率が最も高い地域は西太平洋で、人口の22%近くが聴こえにくさを抱えていると推定されている。

難聴の程度は軽度、中等度から重度、高度まで様々だが、難聴者の大半は軽度の聴力問題しか抱えていない。

それにもかかわらず、難聴は大きな経済的コストの原因となっており、2019年には総額約9,810億国際ドルに上る。

難聴の人口統計
難聴は遺伝性のもの、加齢によるもの、過度の騒音にさらされることによって引き起こされるものなどがある。

難聴を誘発するその他の要因としては、出生時の合併症、ウイルスや細菌による感染、耳や頭部への怪我や物理的外傷、特定の薬物や毒物による悪影響などが考えられる。

子供の場合、聴力の問題は話し言葉を学ぶ能力に影響する可能性があり、米国では通常、すべての新生児に聴力低下の検査を推奨している。

米国では、補聴器を装用しているにもかかわらず聴力に問題がある成人の割合は、年齢とともに増加する。

また、非ヒスパニック系白人の成人の聴力障害は、他の人種や民族よりも高く、女性よりも男性の方が聴力障害を経験する可能性が高い。

例えば、2019年には、45歳以上の米国男性の約22%が何らかの聴こえにくさを訴えたのに対し、女性は16%であった。

難聴治療
補聴器、外科的治療(人工内耳など)、その他の補助器具は、難聴が発生した際に聞こえを改善するために使用される。

しかし、補聴器が利用可能であるにもかかわらず、45歳以上の難聴者のうち補聴器を使用しているのはわずか7.1%しかいない。

未治療の難聴者が挙げる最も一般的な理由のひとつはコストである。

未治療の聴覚障害は、その人の生活の質だけでなく、認知機能にも予期せぬ結果をもたらす可能性がある。

Johns Hopkinsの専門家は、軽度の難聴は認知症リスクを2倍にすると警告している。

中等度の難聴ではリスクが3倍になり、重度の難聴では認知症になる可能性が5倍になるという。

この問題に対処するため、高齢者の聴力検査を定期的に実施すべきであるが、2023年時点で過去5年間に聴力検査を受けたと回答した70歳以上の米国成人の割合は約40%に過ぎない。

発行者:John Elflein
2023年12月18日

リンク先はstatistaというサイトの記事になります。(原文:英語)
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