要約
現代の電気音響オージオメータが約1世紀前に登場して以来、純音聴力検査の結果はオージオグラムで特徴づけられています。
同じくらいの期間、臨床医や研究者はオージオグラムの情報の量と複雑さを要約する方法を模索してきました。
一般的に使用される方法として、さまざまな周波数範囲の純音平均（PTA）があり、その中で500、1000、2000、4000 HzのPTA（PTA4）が聴力損失の重症度を分類するために最も広く使用されています。
ここでは、聴力損失の重症度だけでなく、構成と両側対称性も一桁の数字で要約する三桁のトライアドが提案されています。
このトライアドの各桁は0から9までの範囲で、最適な聴力（< 10 dB聴力レベル; HL）から完全な聴力喪失（≥ 90 dB HL）まで、純音聴力閾値レベル（HTL）の増加に応じて増加します。
各桁はオージオグラムの異なる周波数領域を表しており、左から右に進む順に、（低音域、L）500、1000、2000 HzのPTA；（中音域、C）3000、4000、6000 HzのPTA；および（高音域、H）8000 HzのHTLを表します。
このLCHトライアドオージオグラム分類システムは、アメリカ合衆国（U.S.）の20歳から80歳以上の成人8,795人の大規模な国家データセットおよび同様の年齢範囲をカバーする合計8,254人の成人の大規模な臨床データセットを用いて評価されました。
その結果、このシステムは広く使用されているPTA4よりも聴力機能の変動を捉える能力が優れていることが判明しました。
リンク先はSageJournalsというサイトの記事になります。（原文：英語）
