脳の機能的な問題のせいで、日常生活や学業、就業上に弊害がみられる状態を指す「発達障害」。
ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)などを総称するものだ。
自分が感じていた生きづらさは、努力不足のせいでも、性格が悪いせいでもなく、「発達障害」が原因だった──。
そう診断されて、人生が開ける人も少なくない。
迷惑をかけるのは“努力不足”のせいだと自分を責め続けてきた3人の当事者の女性たちに、“これまで”と“これから”について語り合ってもらった。
東京都新宿区。ここに、発達障害者が交流するための「Neccoカフェ」がある。
運営するのは、50才のときに高機能広汎性発達障害(現在はASDに分類)と診断された金子磨矢子さんだ。
今回はここに、カフェの常連である、発達障害当事者協会事務局長・嘉津山具子さんと福祉施設職員・菊地栞さんにも集まってもらった。
皆、大人になってから発達障害と診断され、障害者手帳を得たことで人生が大きく変わったという。まずは、「もしかして」と気づいたきっかけをうかがった。
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