駅の環境音を視覚化する「エキマトペ」、デジタルツインによる「災害レジリエンス」をデモ展示  富士通がモビリティショーに出展、社会課題ソリューションをアピール

駅の環境音を視覚化する「エキマトペ」、デジタルツインによる「災害レジリエンス」をデモ展示 富士通がモビリティショーに出展、社会課題ソリューションをアピール

2023年10月26日から11月5日まで、東京ビッグサイトで開催されている「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(以下、モビリティショー)に、富士通が出展している。

単独ブースを設けているわけではないが、「モビリティが変える未来の東京」をコンセプトに掲げたソリューション展示ゾーン「Tokyo Future Tour」において、駅の環境音をAIにより視覚化する「エキマトペ」と、デジタルツインで災害時のシミュレーションを行い最適な施策を検討する「災害レジリエンス」の展示を行っている。

(中略)

エキマトペ:駅ホームの音情報を視覚化、楽しさと安全・安心を提供

富士通のエキマトペは、Tokyo Future Tourのテーマのひとつ「LIFE & Mobility」エリアで展示されている。

エキマトペは、AIを使って駅の環境音をリアルタイムに視覚化するソリューション。

マンガの吹き出し型にデザインされた55インチの大型ディスプレイに、ホームに流れるアナウンスや電車の発着音といった音情報が、文字や手話、擬音語/擬声語(オノマトペ)などで表現される。

聴覚に障がいを持つ人や、その駅を初めて利用する人に快適な体験を提供し、安全・安心な鉄道利用を支援することを目指して開発されている。

駅やホームではさまざまな重要情報が「音」としてもたらされるが、それを視覚情報に変換することで、聴覚障がい者をはじめとする幅広い人に役立つサービスを提供する。

電車の行き先などホームに流れる定型アナウンスは、テキストとともに手話動画(事前収録)でも表示する。

また電車の発着音、ドアの開閉音、そのほかの擬音語は、マンガのような表情豊かな手描き文字のアニメーションで表現される。

同ソリューションは、2021年7月に川崎市立聾(ろう)学校で開催された「未来の通学」をテーマとしたワークショップをきっかけに開発がスタートしたもの。

聴覚障がいのある学生の通学を、安心・安全で楽しいものにしたいという発想から生まれている。

プロジェクトにはDNPとJR東日本が参加し、聴覚障がいのある当事者も開発に参加している。

昨年(2022年)6月~12月には、JR上野駅の京浜東北線/山手線ホームに設置して実証実験も行われた。

その結果、聴覚障がい者がホームでどんな音が発生しているのかを理解できただけでなく、難聴者や高齢者にとっても周囲の状況がわかりやすくなったり、聞き逃したアナウンスを視覚的に確認できたりといったメリットがあったという。

富士通では今回の展示について、駅のホームだけでなく、公園や商店街などの街なか、空港やスタジアムへの設置も提案し、どんな貢献ができるのかを模索する狙いがあるという。

来場者との意見交換を通じて、社会実装を目指すとしている。

東京では2025年11月に、聴覚障がい者のためのオリンピックである「デフリンピック」が初めて開催される予定となっている。

デフリンピック100周年の記念大会でもあり、多くの関係者が東京を訪れる機会に、エキマトペの実用化につなげる考えだ。

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