2020年、英医学誌「ランセット」で、認知症の発症リスクを高める原因の一つとして難聴が挙げられ、難聴になった場合は早めに改善に向けた取り組みをすることで、認知症発症の予防効果が期待できると報告されました。
また米国ジョンズ・ホプキンス大学が「軽度、中等度の難聴を放置しておくと、聴力が正常な人の認知機能と比べて7歳年上と同等の認知機能になる」との研究結果を報告しています。
相手の話が聞こえなかったり、聞き取りにくかったりする理由には、加齢による聴力の衰えもありますが、脳の機能が関係していることもあります。
話し相手と会話をするとき、相手が話している「言葉を理解」し、自分の考えてることを「言葉を用いて伝える」必要があります。その際に使用する能力を「言語能力」といいますが、この「言語能力」は加齢により衰えることがあります。
「言語能力」は「認知機能」の一つで、高齢になるにつれて徐々に衰えてきます。
相手が言っていることを理解するのに時間がかかったり、話の内容がなかなかつかめなかったりすることはないでしょうか。
言葉を理解できない、文字が書けないといった「失語」という状態になることもあります。
「言語能力」の衰えは、訓練により「言語を再獲得」することで補うことができ、補聴器を使うことが訓練になります。
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