心の輪を広げる体験作文をご存じですか?

心の輪を広げる体験作文をご存じですか?

12月3日~9日は障害者週間 ということをご存じでしょうか?

12月3日は、1982年(昭和57年)に国連総会で「障害者に関する世界行動計画」が採択された日で、これを記念して1992年(平成4年)の第47回国連総会において、この日を「国際障害者デー」とすることが宣言されました。

12月9日は、1975年(昭和50年)の国連総会において「障害者の権利宣言」が採択された日です。

日本では1981年(昭和56年)に当時の国際障害者年推進本部が、国際障害者年を記念してこの日を「障害者の日」とすることに決定しました。

 

そして、「障害者週間」は、2004年(平成16年)6月の障害者基本法の改正において、従来の「障害者の日」に代わるものとして、「国際障害者デー」の12月3日から「障害者の日」である12月9日までの1週間について設定されました。

障害者の福祉についての関心と理解を広く深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としているものです。

そして、本題「心の輪を広げる体験作文」についてですが、この障害者週間にちなんで、ポスターと作文を募集し、内閣府で優秀作品の表彰をしているものです。

毎年実施されているもので、毎回ものすごく考えさせてくれるもの、素直に心を打つもの、共感を覚えるものが紹介されています。

全ての優秀作品は内閣府のこちらのページから確認いただけます。

内閣府HP:

www8.cao.go.jp

 

全ての作品が素晴らしいのですが、中でも高校生の部で最優秀賞を受賞された長谷川さんの、「障害者の家族として」にある家族としての切実な思い、中学生の部で最優秀賞を受賞された鶴さんの「障害のあるとき」にある難病の当事者としての気づきに、心を打たれました。

特に、長谷川さんの、「まず知らないことを怖がらずに知ることから始めてほしいという思い」と、鶴さんの「障害のある・なし ではなく、すべての人に障害のあるときがあり、その多いか少ないかでしか違いはないからこそ、お互いに支えあっていければ」という考えにとても共感しました。

 

また、高校生部門で佳作を受賞された西浦さん聴覚障害をもつ当事者として「障害者と健常者を繋ぐもの、それは機械であったり、医療かもしれません。時代の流れに沿って、利用できるものをしっかり活用することで不自由が自由となります。それを大きな一つの社会の輪にすべきだと思いませんか。障害者と健常者がお互いに気を遣わないでいられる社会、それこそが真の壁のない社会であると思うのです。」 (本文中より ママ抜粋)

という発信をされている姿に、JINOの目指す姿勢との繋がりを強く感じさせていただきました。

 

こうやって若い人たちがエネルギーを持って、自身の気づきを周りに伝え、工夫し、お互いの理解を深めあうことで、皆が過ごしやすいと感じられる社会へと変わっていくのではないかと思います。

せっかくの素敵な作品たちが、もっとたくさんの人の目に触れてほしいなと思いご紹介しました。

是非皆様も、素敵な作品にお目通しください!

LMH 郷司

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