要旨
研究の背景
本研究の目的は、補聴器を使用している成人聴者者の騒音下での音声を聞く行動課題と、自己申告による騒音下での音声の結果の関係を検討することである。
方法
自己申告による聴力の結果を測定するために、成人向け聴覚障害インベントリ (HHI-A)、音声、空間的および聴覚の質のスケール (SSQ)、および聴覚障害およびハンディキャップに関するアムステルダム インベントリを用いた。
認知能力のスクリーニングには、モントリオール認知評価 (MoCA)ツールを用いた。
スピーチ・イン・ノイズ検査にはトルコ語マトリックス文テスト(TMST)を用いた。
成人補聴器ユーザー18名(平均年齢36.6歳)が参加した。
結論
その結果、一部の自己報告による騒音下でのリスニング結果は、実験室で測定された騒音下での音声テストスコアの測定値と相関しているが、補聴器による音声明瞭度の閾値とは相関していないことが示された。
自己申告のみに頼ることの限界を考えると、総合的な評価を確保するために客観的な尺度で自己申告の尺度を補完することが重要である。
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