児童養護施設で育った主人公が、血は繋がっていないけれど結びつきの強い家族の中で、事故が元で聴力に変化が起きてその後も変化する自身の環境や状況に、周りの人たちと一緒に向き合いながら過ごす姿を描いた作品です。
この作品にはろう者・CODA・中途失聴者が出てきます。
実際に中途失聴者の方々に監修を依頼されていたのもあって
・UDトークという文字起こしの補聴援助アプリを駆使
・筆談ボードが手に取りやすいところにある
・聴者がゆっくり話すぎてかえって解りにくい
等の演出がリアル&みんなこんな風に自然に受け容れてくれたら生きやすいのになあ、という感想が強く残ったのと同時に、いくつか監修の意見が取り入れられていない場面があって(実際に監修に携わった方からお伺いしたので判明したのですが)、ラブストーリー上都合よく展開されてしまった残念な部分もあって、それもある意味見どころでした。
※UDトークの魅力は結構話題になっていて嬉しい反響でした↓