つながりを感じるときについて

つながりを感じるときについて

ことばの受け取り方

気づいたら8月も終わってしまいますね!!

という焦りと、今月も全然ブログを書けていない事に衝撃を受けています。

今年に入って東京都は一度も自由に過ごせた期間がない、という特殊な状況ですが

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

なんとも言えない閉塞的な空気の中で過ごす2回目の夏は、

温度と湿度も相まって、私はなかなかの疲労を感じています。

 

おそらくは多くの方が同じようなお気持ちですごされているのではないかな~と

勝手に思っています。

同時に発言や発信にいつも以上に気を使わなくては、とも感じています。

 

ここ数年、作家やアーティストではない人でも

言葉を沢山の人に届けることが可能になりました。

その反動なのか、そして最近の閉塞感のせいなのか

一度発信した内容が叩かれ始めると、その人の家族や周りの人にまで

害を与えようとする人がいる、

という悲しい話を目にする機会が増えてしまいました。

 

個人的な話ではありますが、

小さい頃、祖母に姉妹ケンカをたしなめられる際に、

「口から出る言葉は二度と自分の元に帰ってこないから

発言する前に、ちゃんと言って良い言葉なのかを考えてから発しなさい」と

よく怒られました。

大人になっても同じ失敗は繰り返してしまっていますが…💦

 

自分が悪気を持って発言した言葉は

確実に誰かを傷つけてしまいます。

周りの人を傷つけてしまう発言は

なるべく避けたほうがいいのはしごく当たり前のことです。

 

反面、何の気なしに発した言葉が誰かを傷つけてしまうこともありますよね。

特定の誰かについて発言した言葉でないことに対して

その言葉を受け取った方が

「あんな風に言ってヒドイ…」と曲解して感じてしまうようなこと。

 

人間は社会という仕組みの中で生きる事を選んだ動物で

人との関わり合いを避ける事が難しい生き物でもあるので

会話や対話をしながら自分以外の人たちとコミュニケーションをとりながら

毎日の暮らしを行います。

 

自分と自分の大切な人が気持ちよく過ごせるように

心を配りながら生活をされている人がほとんどだと思います。

 

心を配りながら生活をしていても、

ちょっとした誤解や勘違いのせいで

すれ違いや誤解が生まれることもあり

それが悪い方向に進むと、思いやりが憎しみなど

マイナスな状態に変わってしまう事があるので

気持ちを伝えあうというのは本当に難しいなと思います。

 

さらに絶対に出来ないのが

相手の受け取り方をコントロールすることですよね。

暖かい気持ちで発したつもりの言葉も、

相手がそう受け取らなかったらそれまで。

コミュニケーションの難しさだといつも思います。

 

出来事の受け取り方

会社として発信できること、特にFBとTwitterでは

目にしてくださった方の心に

明るめの選択肢を思いついていただけるようなものをなるべく選択しています。

 

ニュースには明るいニュースとそうでないニュースがあって、

事実を報道し、悪い現実を良い物に変えようとしていくことは

とても意味のある事だと思っていますが

悪い現実をただ流し続け、解決策や前向きになる方法に

気持ちを向かせない報道は問題だと考えています。

 

この1年半、後者のタイプのものが多い気がしていて

誰かを責め、良くなるために1人1人に何が出来るのかというような提案もなく

愚痴を言い合う事で気持ちよくなっているようなものが目につきます。

 

その方が視聴率を稼げてお金になるから仕方ない面もあると言ってしまうと

身も蓋もないのですが、ネガティブな情報を目にし続けると

人の心にどんな悪影響があるか、

という話も良く知られています。

例えばこんな記事や

www.psychologytoday.com

こんな記事も。

www.huffingtonpost.jp

  

受動的にニュースを目にする立場として

扇動的な見出しに気を取られ過ぎないようにしたり

報道されることが全て事実だと思わないようにすること、

自分で複数の報道を読んで客観視できるスキルを身に付ける事。

辛いニュースが目に付いたら、その5倍明るいニュースを見る事。

 

面倒な作業ではありますが、自分の毎日を

健やかな気持ちで過ごすための一番の早道だと感じています。

 

その理由で私のSNSのフィードには

犬や猫の動画ばっかりです。。笑

 

余談ですが、悪いニュースばかりスマホやPCで開いていれば

GoogleAppleの検索AIがその人の好みとして

偏った情報を多くフィードにあげてきます。

この事実をご存じない方がいらっしゃったら

充分に気を配って注意なさってください。

いつの間にか偏った情報だけを自分の知識として蓄積してしまう可能性があります。

 

私はLINEでしか会話に出て来ていないはずの製品のコマーシャルが

FBに広告として良く出てきたりするようになってから、こわっ!!

有料でもいいから広告を消したい、と思うようになっています。。。

 

つながりを感じること

遠い世界の可愛い犬や猫の画像をみてほっこり出来たり

世界が繋がって知らない世界を知ることが出来る今の状況を

個人的にはとても嬉しく思う事が多いのですが

その恩恵を十分に活かしきれていないなと思う事も多くあります。

 

聴覚障害にまつわる脳の仕組みが解明されたり

補聴器などの器械に反映できそうな技術が開発されたり

という情報は9割9分海の外の国での情報が多いので

その新しい情報が今、JINOに来てくださる方々に

どう有益に運ぶのか、という事を常に注視しています。

 

また、世界中で若い人のセルフアドボカシースキルが高まっていることも、

聴覚になにか課題がある人達が自分自身の快適な状態や、

周りの人との快適な環境を作るための発信を目にすることも増えたなあ、

と嬉しく感じています。

 

明るく感じられるニュースは誰かの役に立つかもと考え

リツイートしたり、ニュースとして発信したりしています。

国や文化が違えば、使用する言語も異なるので

必ずしもすべてが日本の方に有益ではないこともありますが

多くの情報がとても励みになるものです。

 

つながりを感じることが

閉塞した気持ちを解放してくれることもあります。

 

小学生の時、国語の教科書を開くたびに

ワクワクする詩に出会いました。

教科書に載っていた位なので

ご存じの方が多いと思います。

谷川俊太郎さんの「朝のリレー」です。

 

   カムチャッカの若者が

 きりんの夢を見ているとき

 メキシコの娘は

 朝もやの中でバスを待っている

 ニューヨークの少女が

 ほほえみながら寝がえりをうつとき

 ローマの少年は

 柱頭を染める朝陽にウインクする

 この地球で

 いつもどこかで朝がはじまっている

 

 ぼくらは朝をリレーするのだ

 経度から経度へと

 そうしていわば交換で地球を守る

 眠る前のひととき耳をすますと

 どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる

 それはあなたの送った朝を

 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

 

谷川俊太郎谷川俊太郎詩集 続」思潮社 より)

 

「朝をリレー」しているという発想に

見た事のないカムチャッカ半島

行ったことのないメキシコの空気を感じる気がして

読むたびにワクワクした気持ちを良く覚えています。

 

朝は誰にでも訪れてくるもの。

人は1人で生きているのだけど

1人だけで生きて行けるものでもなく

名前も顔もしらない誰かとのつながりのおかげで

自分がここにいる事を気づかせてくれる。

いつ読んでも感動します。

 

そして世界のどこかで自分と似た悩みを快適にする努力をしている人がいると知ると

勝手に親しみを感じて嬉しくなって自分もやってみよう!とか

自分も楽しく行こう!と感じられるように思っています。

 

遠くに住む大好きな家族に会えないまま

1年半も経ってしまいました。

ついつい気持ちが塞がりがちになりますが

良いニュースを自分から探しに行って

勝手に自分との繋がりを感じて

元気をもらおう、と思う今日この頃です。

 

今日のJINOのSNSで紹介したニュースも是非お目通しください✨

 

 

 私はこのニュースで世界の若者たちの発信の工夫やつながりに嬉しくなりました!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

感想やご意見いただけたらとても嬉しいです。

 

まだまだ暑い日が続きますが、皆様が健やかにお過ごしになれますように。

LMH 郷司

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