気温が上下してしまって、体力を奪われる毎日ですが
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
5月の連休が終わり、次の祝日は7月22日ということで
Twitterなどでは嘆きの投稿を良く目にしましたが
皆様はお休みを取れましたか?
耳のそうだん室JINOもお正月以来の連休をいただいたので
5月2日~5日までゆっくり冬ものの整理など
お片付けすることが出来ました。
そんな4日間、お出かけ出来ない分、
夜には時間もあって、久々のNetflixタイムに入り
色々な作品を見る事が出来ました。
今回はそのうち、感動しまくってしまった番組で
共感を覚えた考え方「Self Love」をご紹介したいと思います。
なお、Netflixの回し者ではございません。
契約なさっていない方にもこの記事でなんとなく内容が伝わる様に、
かつネタバレしすぎないようにお伝え出来たら、と思います。
<クィア・アイの目線>
その番組がこちら。
クィア・アイ
タイトルも画像もなんとなく軽く見えなくないのですが…
実際は中身の濃い~~い番組でした。
クィアという概念はご存じでしょうか。
最近ようやく大手メディアでも特集を組んでくれることが増えてきた
LGBTQの「Q」=L、G、B、Tのカテゴリーには当てはまらない、
性的マイノリティの総称としてつかわれることもある言葉です。
こちらの説明がとても解りやすかったので良かったら。
たまたま、こちらの番組の、画像の5人の方が
日本に来たという、クィア・アイ in Japan!がオススメに出て来て
短い紹介動画を見てみて、1話見てみるか~というノリで見てみたら
もう1話で涙腺が故障してしまいました。
良く見たら、2019年にオンライン化されたものだったので
結構多くの方が当時この番組を高評価で語られていました。
内容も紹介されている色々な方のブログの中で
ステキな感想だな~と思ったものもご紹介しておきますね。
お急ぎの方はリンクに飛ばず本文へどうぞ です。
『クィア・アイ』日本編配信。ファブ5が解く、自己卑下の「呪い」 - コラム : CINRA.NET
さて、本文に戻ります。
すこし番組に興味を持たれましたでしょうか?
私がこの耳のブログで番組の何をお伝えしたかったか、というと
感動したことそのもの ではなく、
番組で一貫して伝えられている
「Self Loveセルフ ラブ (日本語にすると「自己肯定」が近いかなと思います。)」の
気持ちをこんなに嫌味なく受け入れられる映像番組が初めてかもしれない、
と思ったからです。
作品の中で繰り返し繰り返し
「自分を愛して」「あなたという人はどんな人?」
「自分を大切に」「そのままでいい」「自分を許して」
という言葉を5人のクィア達が伝えていて
1話ごとに出演する主役の方が少しずつ変わっていく姿が映されます。
最初は良くある変身リアリティーショーなのかな
なんてちょっとナナメに見ちゃったのですが
5人のクィアはそれぞれ
・ファッション担当
・ヘア&メイク担当
・料理(ワインも)担当
・インテリア担当
・カルチャー担当(インナーカルチャー:その人の根幹ですね)
と分かれていて
人間の生活の基礎になる 衣・食・住に加えて
その人の根本・その人は何者なのか
その人がどんな状態であるときに満たされていると感じられるのか
という点を明るいノリでどんどん引き出していきます。
この5人の担当している分野すべてが
人の本質を炙り出す、すごく哲学的な分野なんだなあと気づき
見る時間が経てば経つほど、深みにはまっていきます。
これ、ほんと今の閉塞した雰囲気の社会に必要!と思うと同時に
私の夢である、障害という言葉が必要ない社会 に近い!と感じました。
騙されたと思って一度クィア・アイ in Japan!の1話だけでも良いので
見てみていただいて、感想を教えていただきたいな~と思います。
(出来れば4話全部!&標準版も是非)
再:Netflixの回し者ではありません。
<興味を持って世界を知って欲しい>
私が会社を作って活動している根源にある思いは
私の人生の中でずっと願っている
障害という言葉のない社会を実現したい。です。
人が人と、その個体と個体として関心を持ち合う社会という夢でもあります。
肌の色とか女性・男性・LGBTとか
どこの出身だとか、お金持ちだとか貧乏だとか関係なく
その人のことを「その人」として見るのが当たり前になる社会が
いつか実現して欲しいなと思っています。
そのためには複雑な社会システムの構築が必要だったり
経済的な格差を無くしつつ、身体的・生体的な違いによる不利益を
誰も被ることのなくなる仕組みを作らなくてはなりませんが
あくまでも大きな理想として。
自分を肯定することは同時に他者を受容することでもあり、
自分を好きだと本当に肯定出来る人には
他人を意図的に傷つけたり、
陥れるような暇はなくなると思うのと
存在そのものが認められることは
生きやすさや、生きていることの楽しさに繋がると思うから。
なんて言っている私自身、自己肯定感が低くて、
自分がいなくなっても、、という気持ちに駆られることも多いです。
初めてそう感じた日のこともすごく良く覚えていて
幼稚園の年少さんの時でした。
大人になってからどうにかしてこれじゃいけないと思いながら
優しい友人たちから自分のことも大切にしないと と励ましてもらったり
家族や友人、同僚には、『あなたはステキ』と苦なく伝えられたりするのに
自分自身のことを認める事がとても難しいのです。
理由も解っているので乗り越えようと努力はしていますが。
ただ、紹介した番組内でもクィア達が何度も言っていた
「自分を大切にする」ことなら
少しずつ出来るようになってきました。
『自分を愛する』ってすごく難しくないですか?
日本の文化の中では「自分を愛する」という文脈と
「自己中心的」との認識としての区別が難しい部分があるかもしれないのと
『愛する』という言葉自体にあんまりなじみがないのもあるかな、
『愛する』っていう言葉を『大切にする』にも言い換えられるかなと思います。
大切にするのは甘やかす ことではなく
自分の心と体が風邪をひかないように
大切に手入れ、ケアすること。
人には、色々な経験や育った環境、
自分で選ぶことの出来ない、持って生まれた特性や
生まれた家族の環境と関係性など
複雑に絡み合った背景があると思います。
とはいえ人間は社会性を持った生き物なので
誰かと関わって行かないと生きて行くのも難しい。
その中で人がまず自分自身を大切にしてあげることができたら
自分を好きでいられることができたら
周りのことにも良い意味での興味が増えていく。
周りのことに興味を持って理解を示してくれる人が触れたら
生きていくことが辛くなくなる、楽しくなる人が増えていく、
と思うのです。
最近22歳の起業家の方とお話した際に
その方が自分の同世代は「Self Love」の考え方が
しっかりして自分軸をちゃんと持っている子が多い。とおっしゃっていて
凄いなあと感心し、同時にすごく嬉しくなりました。
くだんのウィルスに振り回される毎日で
ついつい自分や周りの人を大切にすることを忘れがちですが
こんな時こそ「Self Love(自分を大切にする)」ことに
注目してみたら良いのかな、なんて思います。
社会は個人の思いの集合体なので
Self Loveが多くの人にとっての当然!になったら
もっと温かく優しい社会になっていくんじゃないかな~と思います。
最後に前半で紹介したクィア・アイ in Japan!の
インタビュー記事をご紹介しておきます。
繰り返しますが、回し者ではありません。笑
今回もお読みいただきありがとうございました!
LMH 郷司
ご意見やご感想&クィア・アイ in Japan!を見た感想なども
教えていただけたら嬉しいです!