一般社団法人 日本ろう芸術協会と一般社団法人 ooo(オオオ)は、手話から生まれる文化を保存・体感する施設「5005(ごーまるまるごー)」を2023年秋に東京・西日暮里にオープンいたします。
なお、オープン準備にともない、資金を募るためのクラウドファンディングを本日より開始いたします。
個人や多様性を尊重した昨今の影響により、ろう者・難聴者、CODAや手話をテーマにした芸術や映像作品、共生企画が広まりつつあります。
また、手話言語条例も498自治体(2023年7月現在)で制定され、2025年には、1924年にパリで開催されてから100周年の節目となる、耳の聞こえないアスリートのためのオリンピック「デフリンピック」が初めて東京で開催されるなど、手話やその文化にも注目が集まっています。
一方で、当事者の社会参加の機会は未だ限られ、さまざまな企画に当事者の声を反映する環境整備が進んでいないのが実情です。
加えて、手話は聴覚補助技術の発達や少子化により使用者が減少しており、消滅危機言語に瀕しています。
「5005」では、手話という視覚言語のアーカイブ(知恵や経験、文化などを継承する)を行うと同時に、ろう者・難聴者・CODAたちを中心とした、手話を起点とするワーキング・プレイスを設置することで、彼ら自身が出会いと交流を深め、手話という視覚言語の文化醸成を目指します。
加えて、広く一般に向けて演劇公演やトークイベントも開催し、さまざまな文化を持つ人々の交流の場を創出します。
音声言語との大きな違いを持った手話・視覚言語の文化を拡げていくことで、多様性への理解のみならず、言語特有の感覚を生かした社会システムなどの提案を行うことを目指しています。
一般社団法人 日本ろう芸術協会と一般社団法人 oooは「5005」での活動を通して、視覚で世界を捉える人々から生まれる芸術や知性、可能性を社会に発信し、対等な世界への変化を導いていきます。
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