雑誌「ハルメク」の編集部員がおすすめする新刊情報を毎月お届けします。今月は、2024年の大河ドラマの主人公・紫式部の装束や生涯、源氏物語にまつわる衣食住を紹介する、有職研究の第一人者・仙石宗久さんによる「有職装束図鑑」など、3冊をご紹介。
(中略)
麻生圭子『66歳、家も人生もリノベーション自分に自由に 水辺の生活』
麻生圭子(あそう・けいこ)さんと言えば、吉川晃司(きっかわ・こうじ)さんや浅香 唯(あさか・ゆい)さんなどのヒット曲で知られる作詞家。その後エッセイストに転身したのは、実は耳が聞こえなくなる病気の進行が理由でした。
イギリスから帰国後、琵琶湖のほとりの小屋をリノベーション。65歳で聴力を失うも人工内耳の手術を受けて少しずつ音を取り戻しながら、第2の人生を歩む様子をつづったのが本書です。
真っ白な壁に鹿のオブジェ、玄関ドアは英国のアンティーク。“お気に入り”だけに囲まれた穏やかな暮らしを、美しい写真とともに読むと、麻生さんのお宅にお邪魔している気分に。人生100年時代のセカンドライフのありようを教えてくれる一冊です。
※この記事は2024年3月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。
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