『セルフアドボカシー』とは、日本語にすると「自己権利擁護」と訳され、障害や困難のある当事者本人が自ら、自分の利益や欲求、意思、権利を主張することです。
『セルフアドボカシー』と一緒によく耳にするのが「障害者差別解消法」と「合理的配慮」です。
平成25年6月に制定された「障害者差別解消法」では、国や自治体、会社やお店などの事業者が、障害のある人に対して正当な理由なく、障害を理由として差別することを禁止し、また障害のある人から社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること「合理的配慮」の提供が国や自治体は法的義務、民間企業・事業者は努力義務とされており、第204回通常国会において改正障害者差別解消法が成立し、公布から3年以内に民間企業・事業者も法的義務化されることになりました。
また、「ダイバーシティ&インクルージョン」という言葉も、最近よく耳にするのではないでしょうか?
ダイバーシティは多様性を意味します。性別、年齢、国籍、宗教、障がいの有無にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合いましょうという考えで、職場では多様な人材を組織に受け入れることを目指したり、人が本来持つそれぞれの違いを受け入れることを目指したりします。
インクルージョンは受容を意味します。組織内の多様な人材に活躍してもらうため、それぞれの違いをより活かすことを目指したり、障壁を取り除いたりする取組みを行ったりします。
ESGやSDGsなど企業の社会的責任が問われる中、人権の尊重やダイバーシティ&インクルージョンの促進は、企業が持続的に成長し続けるために不可欠な要素となってきていると言われており、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する企業が増えてきています。
「合理的配慮」を求めたり、「ダイバーシティ&インクルージョン」を世の中に広めていくためには、当事者本人が次の3つが大切になってきます。
① 自分を知る
② 自分が暮らしている環境を知る
③ 身の回りの活用できる支援を知り、自分に必要な配慮を求める
『セルフアドボカシー』は成人にとっても、こどもにとっても大切です。
LMHでは、お子さんにとって最善のコミュニケーション方法が、周りの人たちに一目でわかるように「わたしのセルフアドボカシーノート」をご提供しています(有料)。
セルフアドボカシーノート【未就学児編】はこちら
セルフアドボカシーノート【児童&学生編】はこちら
また、補聴援助システム『ロジャー』を学校や職場で使ってもらう時の資料もありますので、是非、ご活用ください。
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