旭川永嶺の無失点継投が光った。
8回から2番手で登板した背番号11の右腕盛永は、先頭打者から三振を奪うなど1回1安打無失点。
昨秋に公式戦初登板し、夏は初のマウンドだった。
「緊張したけど強気で投げようと思って挑んだ。無失点に抑えられたのはよかったし、これからの大きな自信につながる」。
先発で7回無失点に抑えた右腕の山下哉人主将(3年)とともに勝利に貢献した。
盛永は苦労しながら野球を続けてきた。
生後の検査で聴覚に障害があることが判明した。
聴覚を補助するため一般的に補聴器をつける人もいるが、人工内耳と呼ばれる器具をつける手術を幼少期に受けた。
拒絶反応などもあり、受けた手術は4回にもわたる。
小中学校時代は軟式でプレー。
「内野の守備では耳が聞こえないので、うまく連係が取れなかった」と周りとのやりとりも大変だった。
高校野球は不安もあったが「先生方や仲間がサポートしてくれたり、わからないことはしっかり教えてくれる」と今は自信をもってプレーできている。
チームメートの山下は「ハンディは抱えていると思うけど、チームを明るくしてくれる大切な存在」と信頼する。
リンク先は日刊スポーツというサイトの記事になります。