京都府福知山市大池坂町の老人会「若葉会」(的場眞弓会長、32人)は、地区内の成仁集会所で、会員が高い関心を寄せる「聞こえ」について学ぶ講座を開き、言語聴覚士から耳が聞こえにくくなる原因などの話を聞いた。
毎月第2水曜日にある月例会に合わせて企画して、6月例会に市聴覚言語障害センターの言語聴覚士で、認定補聴器技能者の藤村浩司さんを講師に招いた。
藤村さんは、加齢による聞こえの衰えについて「誰にも起こる可能性があり、40歳を超えたころから、高い音から聞こえにくくなっていきます」と説明。程度の違いはあれ、聞こえにくさを感じている難聴の人は人口の1割程度になり、福知山市内でも8千人ほどいる-とした。
聴力レベルを表すデシベルは数値が大きくなるほど難聴の度合いが高くなること、用途に合わせた補聴器の選び方、補聴器と集音器の違いなども解説した。
聞こえの衰えは視力と違って自分では気づきにくいことから、定期的な聴力検査、少しでも不安があれば聴言センターなど専門機関への早期相談を呼びかけた。
最後に「誰もがなるものなので、心身を健康に保つことが一番大切です」と締めくくった。
講座の後に、希望者は専用機器による聴力検査を体験して、自分の耳の状態を確かめた。
的場会長は「みんな高齢になってきて聞こえのことが気になっていたので開催して良かったです」と話していた。
リンク先は両丹日日新聞というサイトの記事になります。
サイトURL:https://www.ryoutan.co.jp/articles/2023/06/95018/