聴覚に障害がある選手たちのスポーツの祭典・デフリンピックが、2年後に日本で開催されるのを前に、福島県郡山市の聴覚支援学校の生徒たちが、デフサッカーを体験しました。
静まり返ったピッチ上。
聞こえてくるのは、ボールを蹴る音と呼吸の音だけです。
郡山市にある県立聴覚支援学校の生徒およそ30人がプレーしているのは、デフサッカーです。
2年後に開催される、東京デフリンピック。
このうち、サッカーはJヴィレッジ会場となっています。
ルールは通常のサッカーと変わりませんが、耳の不自由な選手がプレーするため、レフェリーはフラッグを使って試合をさばきます。
生徒たちは、手話や指さしで仲間とコミュニケーションをとりながら、プレーをしていました。
参加した生徒「すごく楽しい思い出になった。僕の夢は2025のデフリンピックに出場して世界一をとること」
講師を務めた元デフフットサル日本代表・高橋縁さん「(デフサッカーは)音のない世界で、声では難しいことがある。お互いを見合いパスをしてそこで勝利を決めるところに魅力がある」
国内の競技人口は200人ほど
「デフサッカー」とはどんなものなのか、改めて見ていきます。
基本は通常のサッカーと同じルールで行われます。選手は11人。
試合時間は45分ハーフです。耳の聞こえない選手がプレーしますので、主審は笛のほかにフラッグを使って、試合をさばきます。
また、試合中、選手は補聴器を外すことが義務付けられているので、非常に静かな戦いになるのも特徴です。
このためデフサッカーは「音のないサッカー」と呼ばれることもあります。
選手たちは、アイコンタクトや手話でコミュニケーションをとって、ゴールを狙います。
日本サッカー協会によりますと、国内の競技人口はおよそ200人。
男女ともに日本代表がありまして、4年に1度のワールドカップもあります。
このうち男子は、今年開かれたワールドカップで、準優勝という快挙を達成しました。
そして2年後は「東京デフリンピック」が開かれ、サッカーの会場は、Jヴィレッジです。
静かな熱い戦いを、ぜひ間近で応援してはいかがでしょうか。
リンク先はTUFテレビュー福島というサイトの記事になります。